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意識高い系オヤジが多用する“下心ミエミエ”な言葉辞典

「意識高い系」。もとは「自己研鑚に勤しむ人」を指すはずが、いつしか「大言壮語の割には実績が伴わない人」を揶揄するスラングとして定着した昨今、いい年したオヤジの中にも、この「意識高い系」は多い。すべてはモテたいがため!? 女性には「下心ミエミエ」でウザがられているオヤジたちが多用する言葉とは? ◆意識高い系オヤジが多用する言葉辞典 ●エビデンスを示せ(えびでんすをしめせ) 意識高い系オヤジがムキになると相手に対して発する一言。横文字を使用するため知的な響きを感じるが、単に「証明しろ!」と詰め寄っているだけで、何の解決にも繋がらない幼稚な言葉。 意識高い系オヤジが多用する“下心ミエミエ”な言葉辞典●お金より価値が大事(おかねよりかちがだいじ) 拝金主義を嫌い、人に感謝されることを第一に考えるオヤジが大切なものとして語る価値観のこと。 ●女は○○でないと(おんなは○○でないと) 単に「ヤラせろ」と言えないばかりに、上から目線で理想の押し付けを行い逆効果となっている言葉。 ●ご縁に感謝(ごえんにかんしゃ) セミナー好き意識高い系オヤジが、主にSNS上で結びの一言として使用する。毎回「感謝」や「ご縁」と表現するが、名刺交換をしてもお礼メールを自ら送ることはなく、フェイスブックの無言友達申請や、無断メルマガ登録などは積極的に行う傾向にある。 名刺交換●コミットする(こみっとする) 大手スポーツジムのCM放送以降、多用するオヤジが急増。コミットの正式な意味は「責任・約束」「委託・委任」「責任を持つ関わり」等であるが、オヤジの中には、「集中」「取捨選択」という意味で使っている場合がある。 ●コンセンサスをとる(こんせんさすをとる) 政治シーンで多用されることから、知的レベルを誇示したいオヤジが使用する。本来の意味は「合意」であるが、「賛成」「バランス」という意味で誤用されがち。 ●引き寄せる(ひきよせる) ベストセラーとなった『引き寄せの法則』を愛読するオヤジが使う自己啓発用語。「チャンスを引き寄せる」など、さまざまなものとの因果関係を無理やりこじつけられる便利な言葉。 ●マストで(ますとで) ハッキリしたニュアンスにすることで、“決断力のある俺”を演出。しかしどうでもいい話においても連呼されがちで、知らぬ間に会話をギスギスさせていることも。 ●僕にもそんな日があったけどさ(ぼくにもそんなひがあったけどさ) 年下への説教の前フリの一種。自分の武勇伝や自慢話をしたいだけなのだが、一言加えるだけで共感力が高くなったように感じられる魔法の言葉。 ●日本のために(にほんのために) 右・左を問わず、政治系意識高いオヤジが持論を展開する前フリとして用いる言葉。「日本のため」という免罪符をつけて、自己主張を正当化させようとする。 日本●予想通り(よそうどおり) ホリエモンの「想定の範囲内」という言葉を、使いたいけど恥ずかしくて使えない人々によって用いられてきた表現。類語に「だと思ったよ~」がある。 ●リテラシーを持て(りてらしーをもて) 自分より知的レベルが劣ると判断した対象に使用される横文字。本来の意味は「何かの分野や物事に習熟して使いこなすことができる能力のこと」だが、「知識」「マナー」という意味合いで用いられることが多い。正しい意味を理解している人が少ないため、適当に用いても墓穴を掘らず、かつ知的な雰囲気も醸し出せて一石二鳥。 ●ビジネスを加速させる(びじねすをかそくさせる) 「加速」の意味を説明できない者多数。「処理スピードを早める」というニュアンスで用いる者も。 ●イベントのお誘いです(いべんとのおさそいです) 気に入った女性、または自分好みの女性を再度集めるための口実として使用する。イベントは「セレブ・マスコミ系異業種交流会」など虚飾に満ちたものであることが多い。 交流会取材・文/上野蓮 須田奈津妃 おおしまりえ チロル蝶子 安英玉(本誌) ― [意識高い系オヤジ]の言動は回りくどい性欲である ―
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