やっぱりすごい!ナベツネ放言集

読売巨人軍・清武英利代表の「涙の告発会見」は、各方面で話題となった。が、告発された当のナベツネこと渡邉恒雄会長は、蚊に刺されたほどにも感じていない様子。「まことに非常識で悪質なデマゴギーであります」とバッサリ切り捨てるさまは、ある意味、痛快ですらある。横浜ベイスターズ売却問題でも「モガベーは無理」とマスコミ受けするセリフを放ったナベツネのパワーは衰えることを知らない。

石黒謙吾著『ナベツネだもの』(情報センター出版局/1050円)

そんなナベツネの放言の数々をあらためて振り返ってみたら、やはりその破壊力はハンパじゃなかった。91年オフ、契約更改を保留した8選手に「ろくな成績も残さないでナニ言ってる。冗談じゃない。そんなヤツは巨人を出ていけ、去ればいいんだ」と発言。が、それが当時のエース・斎藤や槇原だと知り、「下(二軍)にいるクズみたいなヤツが言ってると思ったんだよ」と、すぐ撤回。でも、クズ呼ばわりされた二軍選手の心情は……?

97年、桑田の結婚が報じられると「よくあんな借金まみれの男に嫁が来てくれたな」。00年、不振の清原が肉離れで離脱すると「これで勝利の要因が増えた」。FAで清原を獲得したときには「君もあと30年くらいで60歳か。その頃は監督だろう」と将来の監督手形まで与えていたのに、手のひら返しとはこのことか。

代理人交渉が認められると「巨人にはくだらない代理人を連れてくるのはいないだろう。もし連れてきたら給料をカットする。(略)嫌なら自由契約だ。ウチに入りたいヤツはいくらでもいる」と豪語。その放言の矛先は野球界だけにとどまらず、02年日韓W杯開催時には「W杯は6月で終わる。日本におけるサッカーは、これで滅びる」と語り、その年のオフには「巨人が勝っても景気が良くならないなら、総理に辞めてもらうしかない」とまで言い出す始末である。

しかし、こうした傍若無人な言動を繰り返すナベツネを「嫌いじゃない。やってきたことの良し悪しは別にして、人としてはすごく面白い」と言うのは、『ナベツネだもの』の著者・石黒謙吾さん。今回のお家騒動についても「野球はプレーを楽しめばいいと言う人もいますが、こういう場外乱闘があるからプロ野球は面白いんだと思います」と語る。

では、そんな石黒さんから見たナベツネ放言トップ3は?

「そうは言っても、さすがにこれはひどいと思ったのが、ガルベスが審判にボールを投げつけたときの『それほどじゃないんだ、審判にボールを投げつけることぐらい』ってやつ。これは草野球人として腹が立ちました。明らかな暴力ですからね。それを容認するのはイカンでしょう」ということで、コレが1位。

続いて2位は、球界参入をめざしたライブドア・堀江貴文社長(当時)に対する「知らない人が入るわけにはいかないだろう。僕も知らないような人が」との発言。

「これはいいですね。あの時点で堀江さんを『知らない』と言い切っちゃう。我が道を行くというか、唯我独尊的なところが面白い。モガベーといっしょですよね。“世間がどう言おうがオレは知らねえ”という(笑)」

そして最後は「君が代は嫌いだ。国歌は歌わない……僕は軍艦マーチなんかいいと思うんだよ。歌詞を変えて国歌にする」という03年の発言。

「言ってることが支離滅裂(笑)。右とか左とか思想的なことはどうでもよくて、ただテンション上がる歌のほうが好きなだけなんじゃないか、っていう。要するにワガママな子供がジジイになっただけなんですよ。エンターテインメントとして非常に面白い人だと思います。迷惑かかってる人、すごくいっぱいいると思うし、自分の上にいたら相当腹立つと思うけど、まったく関係ないんで(笑)。申し訳ないけど面白がらせてもらってます」

野球界最高のヒールの座は、まだまだ揺るぎそうにない!?

取材・文/新保信長

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