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他人の行動にイライラしなくなる思考法

CC0 Public Domain

「イラつかせる人というのは得てして自覚をしていない。意識せずにイラつく振る舞いをしてしまうわけです。そのような人に振る舞いを直せと言っても聞かないですし、ヘタをすると『なんで直さなきゃならないんだよ!』なんて、逆ギレしてくることもあります。それでさらにこちらがストレスを溜めるのは無駄なことだと思いませんか?」とは、『むかつく人の真相』の著者、ウエノミツアキ氏。  それではどのような対処をすればいいのか? ウエノ氏は「イラつく振る舞いをするに至った経緯、その理由を勝手にイメージする」方法を提唱している。 「『歩道を爆走する自転車』を見たときに『何をそんなに急いでいるんだよ!』とイラつくとします。その理由が『実は漏れそう』だとしたら、ちょっとバカバカしくなりますよね。さらに『かれこれ10分以上も公衆トイレを探していて、のっぴきならない状況』だとしたら、可哀想にすらなる(笑)」  理由を勝手にイメージすることでバカバカしくなり、イラつく前に「仕方ないな」と思えるようになる。例えば通勤時のイラつく振る舞いとして挙げた「混んでいるのに座席に荷物を置いてどかさない」者に対し、ウエノ氏はどのような理由を考えるのであろうか? 「子どもが小便を漏らしてしまって汚くなった座席に気づかず座るお客さんがいたら可哀想だからと、汚れることも辞さずに自らの荷物を置くことで被害を防いでる聖人君子のような人。ちなみにほかの客からいかなる非難を浴びようとも、終点まで、いや、なんなら車庫まで荷物を置いたまま座り続ける覚悟はできている……というのはどうでしょうか?」  なるほど、「仕方ないな」と思えるかもしれない。ほかにも「つり革を二つ占領する」振る舞いに対して、「前世がオランウータン」。「貧乏ゆすりが激しい」に対して、「ライブ直前のドラマー」など。  イラつく前に勝手な理由を想像し、イラつかせる人を面白く仕立てるこの方法。ぜひお試しあれ。  ウエノ氏の提唱する方法で無駄なイラツキで心の平穏を保つことができるとしても、世の中にはイラつくことが多過ぎるのもまた現実。9/1発売の週刊SPA!「女がイラつく[男の振る舞い]ワースト70」では、通勤途中の電車内から飲食店やコンビニなどでイラつく男の行動について300人の女性を対象にアンケート調査。「乗り降りする人がいるのにドア付近に立ち止まる」のはイラツキ度何ポイントなのか? つり革2つ占領は? などなど、さまざまな振る舞いについてのイラツキ度を検証している。イラつく側に共感するか、これを見て我が身を振り返るかはあなた次第! <取材・文/週刊SPA!編集部>
週刊SPA!9/8号(9/1発売)

表紙の人/ 池田エライザ

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