海外に比べて「日本人の喫煙マナー」って、どうなの? 日本在住の外国人に聞いてみた

観光やビジネスで訪日する外国人が、日本の喫煙環境を好意的に捉えていることを前回の『「日本の喫煙マナー」外国人観光客には高評価』で紹介した。では、日本に長期間住んでいる外国人はどう考えているのか? 非喫煙者の4人にご登場いただいた。

上から縛るのが当たり前の海外に比べて自発的にマナーを守る日本人ってスゴい!●グレゴリー・スネルガーさん(ニュージーランド・29歳・日本在住4年)
●マリワナグ・ジェニーリンパパさん(フィリピン・49歳・日本在住2年)
●ツァン・チー・シェンさん(香港・30歳・日本在住3年)
●サビツカツ・トーマスさん(リトアニア・32歳・日本在住11年)

――みなさんの母国の喫煙状況は、どんな感じなんでしょうか?

グレゴリー:ニュージーランドはタバコ税が高くて、1箱2500円くらいするんです。超高級品ですよ。しかも建物内は全面禁煙で、吸える場所がない。マンションもダメなところばかりですし。

トーマス:じゃあ、タバコを吸う人は少ない?

上から縛るのが当たり前の海外に比べて自発的にマナーを守る日本人ってスゴい!

グレゴリー・スネルガーさん(ニュージーランド・29歳・日本在住4年)「換気扇の設備さえ充実していれば飲食店の煙はOK」

グレゴリー:少ないですね。ただし、喫煙マナーは最悪(笑)。みんな道端にポイ捨てしています。

ジェニー:フィリピンの場合、法律的には吸える場所とかも日本とあまり変わらないです。だけど実際は、オープンエアのバスでみんな吸っているし、もちろん道端に捨てるのも当たり前。一応は罰金もあるんですけどね。警察官にワイロを渡して済ませる(笑)。

――ポイ捨ての罰金徴収を厳しく取り締まらないということ?

トーマス:文句言うんですよ。日本人は「わかりました」って素直に払うかもだけど、そういう文化がない。「俺は吸っていない」「証拠はあるのか? カメラに撮ったのか?」「じゃあDNA鑑定してみろ」みたいな話になって、面倒だからうやむやになる。

上から縛るのが当たり前の海外に比べて自発的にマナーを守る日本人ってスゴい!

マリワナグ・ジェニーリンパパさん(フィリピン・49歳・日本在住2年)「フィリピンでは警官にワイロを渡して済ませる(笑)」

ジェニー:ポイ捨ての罰金はシンガポールが厳しいですよね。4万円くらい取られるんでしょ?

トーマス:結局、そうするしかないんですよ。国が国民にルールを守らせるときは、上から力かカネで押さえつけるしかない。素直に「はい、わかりました」と従う日本人のほうが珍しいと思うんです。

ツァン:喫煙マナーに関しては、日本に来て本当に驚きましたね。「えっ、吸い殻を捨てないんだ?」って。香港でもオープンテラスのレストランとかバーでは、道路に捨てまくっていますから。

トーマス:僕も吸わない立場だけど、日本に来てから煙のストレスを感じたことはまったくないな。リトアニアは吸い放題、捨て放題の国だから、その点はキツかったです。吸わない人もタバコの何もかもがダメっていうわけじゃなくて、自分たちに迷惑がかからなければOKだと思うんですよ。

ジェニー:日本だと喫茶店やレストランで、喫煙席と禁煙席に分かれていることが多いですよね。すごく珍しいシステムだと思う。

トーマス:たしかにユニーク。全面禁煙が世界の常識だからね。

――ただ、日本国内にも「全面禁煙にしろ」という声があります。

グレゴリー:そうですか? 換気扇の設備さえしっかりしていれば、全然いいと思うけどな。

上から縛るのが当たり前の海外に比べて自発的にマナーを守る日本人ってスゴい!

ツァン・チー・シェンさん(香港・30歳・日本在住3年)「道に吸い殻を捨てないのは日本に来て本当に驚いた!」

ツァン:うん、私も気にならない。

グレゴリー:日本だとオフィスでも、スモーキングエリアに行けば手軽に吸えますよね。それがストレス解消になり、仕事がはかどるという面もあるんじゃないかな。

ジェニー:私も昔はタバコを吸っていたからわかるんですけど、一人でいても、誰かと話しているような気分になるんですよね。

グレゴリー:痩せるし、ストレスだってなくなる。タバコにはメリットもありますからね。

トーマス:それと日本に来て、とにかく衝撃を受けたのは、携帯灰皿! 灰皿を自分で持ち歩くなんて、そんなの発想もなかった!

ツァン:あれは驚きますよね~。

――なぜですか?

ツァン:いや、だって汚いものは自分のそばに置きたくないじゃないですか。たとえば日本人は道端でバナナを食べるとき、その皮を次のごみ箱まで持ち歩くと思うんです。そういう発想自体がないんですよ。汚いから、すぐ捨てるって普通は考えるはずで。

グレゴリー:自分の車の中でタバコを吸うとき、日本だとガソリンスタンドの店員さんが灰を捨ててくれますよね。外国だと、それはない。みんな、駐車場とかで灰皿から適当にダーッと捨てる。

ジェニー:たぶんこれは、法律とか罰金の話じゃないんですよ。エチケットとかマナーの問題。

上から縛るのが当たり前の海外に比べて自発的にマナーを守る日本人ってスゴい!

サビツカツ・トーマスさん(リトアニア・32歳・日本在住11年)「日本人の喫煙マナーは間違いなく世界トップレベル」

トーマス:国民性とかね。日本人の喫煙マナーのよさは、間違いなく世界でトップレベルだと思う。

ツァン:ゴミの分別を丁寧にやることも同じで、「他人に迷惑をかけないようにしよう」っていう気持ちが強いんでしょうね。日本人の素晴らしいところだと思う。

グレゴリー:結局、どんなに時代が変わっても、どこの国に行っても、タバコを吸う人は必ず一定の数いるわけでね。喫煙率が減ったところで、0%には絶対ならない。

――となると、非喫煙者と喫煙者がどうやって共存していくかという話になりますよね。

トーマス:そのとおり! そういう意味でいうと、今の日本はほぼ完璧だと思う。これ以上、ベストのやり方は思いつかない。吸わない人も、吸う人も、お互いの立場を尊重できている気がしますし。

グレゴリー:あとは、喫煙できる店や喫煙所がどこにあるか英語で書いてあれば、日本語がわからない外国人スモーカーでも困ることはない。逆に吸わない人も、不愉快になることは特にないと思うんですよね。

ジェニー:むしろタバコのルールに関しては、日本が世界のお手本になってもおかしくないと思う。

グレゴリー:そうだ、そうだ! 世界は日本を見習え~。

― 日本の喫煙マナーは外国人観光客に高評価だった! ―

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