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高速道路の西日本SA1位はエクスパーサ多賀に決定! 酒以外は何でもある!!

山間部を通過することが多い高速道路なので、北海道だろうが九州だろうが、景色は一緒だと思われるかもしれませんが、実際に走ってみると、東京に住んでいる者にとって西日本の山並みは神秘的でありました。日本の山は東高西低。高い山は東日本に多いのですが、“山高きが故に尊からず”であります。そんなことを思いながら、西日本のSAを採点してきました! MJブロンディ=文 Text by Shimizu Souichi 池之平昌信=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu
行きは名神、帰りは新名神。わざわざ遠回りする価値があります

多賀SAには信楽焼きの狸がいっぱい!

◆行きは名神、帰りは新名神。わざわざ遠回りする価値があります  北海道から鹿児島まで高速道路を走りまくり、コツコツ地道にサービスエリアを採点している当コラム。根性不足により上下線両方は制覇できていないが、SAはたいてい上下線で施設はほぼ同じなので許せ。今回は名神、新名神、中国道、山陽道、そして東九州道の16SAを採点してまいりました!  西日本の第1位に輝いたのは、名神下りのエクスパーサ多賀。ここにはとにかくなんでもある! 通常の施設に加えて、餃子の王将、スタバ、狸の置物販売、シャワー、そしてホテル(レストイン多賀)まで完備。宿泊経験のある池之平カメラマンによると、まったく問題ない清潔なビジネスホテルだったそうだ。 ⇒【写真】はコチラ nikkan-spa.jp/?attachment_id=941196
行きは名神、帰りは新名神。わざわざ遠回りする価値があります

たかだか30kmの遠回り。お子様連れで東京から九州までクルマで帰るなど、超長距離移動の際、多賀SAの宿泊施設は重宝します

 ただひとつの弱点は、「ホテル内にアルコール類が一切売ってないんです」(池之平)。なるほど! SAの外に出で、15分ほど歩いてコンビニまで行ったという。実は多賀SAでスバラシイのは下り線側だけで、上り線側はいたって普通のSAだ。ただしここは上下線のSAを歩いて行き来できるので、上り線利用の方も下り側へ来られます。  問題は、名古屋‐大阪間の移動の場合、新名神を通ったほうが30kmも近道であること。道路の快適性も断然、新名神のほうが上。それでも名神多賀SA下りには、わざわざ行く価値がある。名古屋側出発の場合、行きは名神で多賀SA、帰りは新名神の土山SAで名物の近江牛を食するのがオススメコースだ。  第2位は、大分道の別府湾SA。別府湾を見下ろす高台にあって景色は最高。施設はこじんまりしているものの温か味満点で実に居心地がいい。隠れた名SAだ。 ⇒【写真】はコチラ nikkan-spa.jp/?attachment_id=941202  そして第3位は、名神の大津SA。ここは昨年下り線側だけ施設が一新され、「パヴァリエびわ湖大津」というスペシャルネームを与えられている。対する上り線側はガクッと落ちるので注意。なぜ名神は下りのSAばかりゴージャスなのか。たまたまでしょうかね。 ⇒【写真】はコチラ nikkan-spa.jp/?attachment_id=941197  大阪から西へ向かう場合、ほとんどのドライバーが山陽道を選択する。中国道は設計が古いためカーブと勾配が多く、全線制限速度80km。山間部では交通量は恐ろしいほど少なくなり、夜は真の闇に包まれる。途中に用がない限り断然、山陽道だ。山陽道ならSAも充実している。  特にここ!というオススメSAはないが、どこも工夫を凝らしていて適度に個性的だ。西宮名塩SAの本場関西のタコ焼き、関東人には衝撃的にうまかったっス。吉備SAのB級グルメ横丁、楽しかったです。福山SAで食ったいいだこ串焼き、最高でした。  一日に10か所以上のSAに寄ったので、正直なところ途中から苦痛になって来ましたが、時間があれば全部のSAでじっくりグルメを楽しみたい。日本全国のSAを巡ってしみじみ思うのは、SAに行けばその地方一級のうまいものが手軽に食べられるということ。ベストではないかもしれないが、ベストに近い味が。それは間違いない! ⇒【調査結果の詳細】はコチラ nikkan-spa.jp/?attachment_id=953584 行きは名神、帰りは新名神。わざわざ遠回りする価値があります
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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