バナナ職人・赤井稲妻、愛を込めてアイドル・鎌田紘子を彫る

 昨年、週刊SPA!編集部・グラビアン魂の担当宛にある荷物が届いた。その封に「グラビアン魂で掲載いかがでしょう?」と書かれていたため、担当の私は「事務所からグラドルの売り込みかな」と思って中身を確認。するとその中には、バナナを彫って女のコを再現した紙焼き写真(下記参照)が大量に入ってた。「い、イタズラ……!?」。私はそれをすかさず、近くのゴミ箱に投げ入れた。

⇒【写真】はコチラ nikkan-spa.jp/?attachment_id=939460

バナナを彫って女のコを再現した紙焼き写真

SPA!編集部に届いた“イタズラ”な一枚。「バナドル87です。メンバーは僕次第で増えていきます」(赤井)

 一瞬滞った仕事のつづきをしようと私は再びPCと向き合うが、思いのほかゴミ箱に捨てたものが気になって仕方がない。気付いたらゴミ箱からそれらを取り出して見入っていた。バナナの女のコの完成度に感心したのはもちろんだが、それ以上に、送り主である赤井稲妻の“意図”がわからず、混乱した。

 いくら考えても、その答えは見つからなかった。「グラビアン魂」にバナナを推薦とは、どういうつもりなのか。直接本人に連絡するしかあるまいと、記載されていた番号に電話してみた。

――赤井さんですか?

赤井:はい。稲妻です。

――私、グラビアン魂の担当の者ですが。

赤井:あっ、どうもどうも。

――見ましたよ、バナナ。

赤井:カワイイでしょ?

――ちょっとキモイです。

赤井:人それぞれですね。

――ところで、どういう了見ですか?

赤井:つまようじ1本でつくれるんですよ。

――そうじゃなくて、これを私はどうすれば?

赤井:眺めたり、飾ってみたり、マネして彫ってみたり、いろいろ用途はあると思います。

――でも「グラビアン魂で掲載を」って書いてありましたけど。

赤井:あっ、それも一つの手です。思い切って、どうですか?

――ダメです。

赤井:即興で彫ってからの撮り下ろしもできますよ?

――撮り下ろしません。

赤井:ですよね。

――です。

赤井:でもカワイイでしょ。誰でも彫れますよ。

――じゃあ彫りに来ますか?

赤井:グラビアン魂で?

――それはダメです。

赤井:ですよね。

――日刊SPA!というサイトでどうですか?

赤井:了解です。

 そんなやりとりがあって、初めて彫っていただいた際の記事がこちら『「キモカワイイ!」と話題の“バナナ彫刻”の作り方』

バナナを食べる前に楽しむ特殊ハウツー本『バナナの正しい彫り方』(扶桑社)が好評発売中!

 時は流れ、なんだかんだ交流は続き、このたび『バナナの正しい彫り方』なる本を出すことになった。つまようじでバナナを彫り、あの有名人からかわいい動物、果ては東京スカイツリーまで、さまざまなモノの彫り方を解説した特殊ハウツー本である。サラリーマンなら宴会芸のひとつとして、子供がいる親御さんなら一緒に休日を楽しむツールとして、“バナナ彫刻”を始めてみてはいかがだろうか?

赤井:撮影のためにひたすら練習して、バナナを彫りまくりました。当然使用したバナナは全部食べるわけで、ずっとバナナばかりの生活だったからか、その頃は他の何を食べても「すっぱい!」って感じるほど味覚がおかしくなってましたね。でも唯一の心残りは、いまだにグラビアン魂に掲載してもらえないことです。なのでここに、私の大好きなアイドル・鎌田紘子さんの“バナナ彫刻”を載せてもらうことになりました。まるでフィギュアのように顔も体もパーフェクトな鎌田さん、僕、がんばりましたよ! 撮り下ろしだよ!

「大ファン」というアイドル・鎌田紘子の写真を見ながら彫った作品がこちら!

――あまり似てないですね。

赤井:愛でできてますからね。

――どういうことですか?

赤井:愛を知らないんですか?

――……それって“バナナへの愛”? それとも“鎌田紘子への愛”?

赤井:どちらもですね。

――何か最後に言いたいことはありますか?

赤井:これからも鎌田紘子さんをよろしくお願いします!

――“鎌田愛”じゃねーか!

赤井稲妻●サラリーマン。“バナナ職人”として、芸能人の似顔絵から仏像まで精巧なバナナをつまようじで彫る男。ブログ・ネット動画などで話題になったのち、『ナニコレ珍百景』などバラエティ番組でもバナナ彫刻を披露。バナナのほかにも、さまざまな食材をつかった奇想天外な作品を発表中!
ブログ http://ameblo.jp/akaiotoufu/
Twitter @akaiinazumajapa

<取材・文/日刊SPA!取材班>

バナナの正しい彫り方

つまようじ1本でバナナをアートする

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