違法カジノに井川氏をハメた手口公開【後編】

◆つくられた“VIPルーム”蟻地獄に嵌った御曹司 ←【前編】はこちら https://nikkan-spa.jp/94368 かつて闇カジノのディラーだったAいわく、VIP客を闇カジノに誘導するには、まず飲食の接待をして、そのあとに女をあてがうのが一般的な手口だという。口利きしてくれる銀座のクラブや高級キャバクラに連れていって、さんざん酒を飲ませるのだ。 また、元裏カジノ経営者のBは盛り場での接待漬けの様子を語る。 「井川のときは『R』や『C』など六本木の高級キャバクラに連れていったと聞いた。いい女をあてがっておいて、そのコたちとアフター感覚でカジノへ行く。キャバ嬢たちにはギャラは払わないけども、『ついていったらお小遣い貰えるよ』なんて吹き込んで同行させる。もちろんキャバ側も抱き込んでね。最近は仮面の乱交パーティなどでも接待していた。彼らはカネを持っているが遊び方を知らないからすぐのぼせる。こっちも億単位のカネが転がり込んでくるのがわかっているわけだから、彼らが好きそうな場所をわざわざつくるんだよね。もちろん女も客も全てサクラ。大がかりな芝居だよ(笑)」 Bによると井川氏をハメていたのは一つの集団だけではないという。 「さすがに同じ場所で毎回負けていたら、イカサマだと感づかれてしまう。そこで登場するのが、“裏社会のネットワーク”だ」 Bによれば、国内の闇カジノはT組、K会、K連合の息のかかった店が3大勢力で、実は裏で緊密に繋がっているという。 「例えば1回、T組のグループがハメたら、またT組が違う場所のカジノに誘っても信用してくれないじゃない。だから今度はK会が別ルートから接触して“殺す”んだよ。もちろんT組とK会は繫がっていて、むしり取った額の一文目(カジノ業界でいう10%)程度を払う約束になっている」 もちろん彼らは井川の財務状況も熟知しており、“ボタ”と呼ばれる借金を容赦なくつくらせる。結果、負債が青天井にふくれ上がった。 ただ、裏カジノ業界も最近は客の目減りが激しいそうで、利益を出すには客を“ハメる”しかない。Bは「国内にまともなカジノなんて一軒もない」と首をすくめる。
摘発

当局の捜査の手が及び、一時に比べれば数は減ったとは言われるが、繁華街の雑居ビルには裏カジノが点在している

写真/産経新聞社
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