ヤブ医者を超えた…スピリチュアル系(?)医師にご用心
「診察の際、熱があって喉が痛いと伝えたところ、下された診察結果はデング熱でした」
昨年、東京を襲ったデング熱パニックの最中、唐突に下された診察に驚きを隠せなかったという会社員のKさん(39歳)。
「保育園のママ友に風邪が長引いて~と話したら『●●医院の先生は漢方を処方してくれるから、行ってみたら』と言うので行ったんですが、とにかくトンデモの連続だった」
問診票を診た医師は、手をKさんの頭上でかざしながら“気”を測りながら診察を始めたという。
「手をフラフラさせながら、寝不足! ストレス! とかブツブツ言いながら、いろんな漢方みたいな粉が入った小瓶を握らせ、ウンウン! これこれ! と納得しながら手の脈を測り始め、いきなり『デング熱です!』って言われて、もう、ポカ~ンですよ」
だが、デング熱は蚊を媒介として感染するのでは……とKさんが問うと医師は突然“陰謀論”を語り始めたという。
「デング熱は蚊に刺されなくても感染するって言い始め、だって、テレビじゃ……とツッコミを入れようとしたらおもむろに手帳を取り出して僕に見せたんです。そこには診察券番号と名前がびっしり。先生は得意気に『これ、ウチに来たデング熱の患者さん』って。それからは保健所は本当のことを隠しているだの、オレはそういう連中と戦っているだの、変な陰謀論を語り始めて、手帳の最後に僕の名前を書き込み、デング熱に効くという漢方薬を大量に処方されました」
帰りがけ、不安になったKさんは受付の女性にこう聞いた。
「先生、大丈夫ですか?」
すると苦虫を噛み潰したような顔で「ええ……」と返されたという。
「こりゃダメだと思って、近くにあった別の病院に飛び込んで、一連の出来事を先生に話したら『デング熱? はぁ……またあの先生ですか』って呆れていました」
その後、処方された薬が効いたのか、熱も喉の痛みも数日で引いたKさん。しかし、ママ友から「漢方効いたでしょ?」と聞かれて、なかなか本当のことが言えず今でも頭を悩ましているという。
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※写真はイメージです
<取材・文/週刊SPA!編集部>
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