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「大量のシリア難民が成田空港に流れ着く」佐藤優が大胆予測

 週刊SPA!にて好評連載中の「インテリジェンス人生相談」著者・佐藤優氏が、新書『90分でわかる日本の危機』を上梓した。その出版を記念して10月13日、東京・有楽町のニッポン放送本社「イマジン・スタジオ」で講演会が催された。知の巨人・佐藤優が、抽選で選ばれたニッポン放送のリスナー120名に対して語った国内外を取り巻く大問題とは? リスナーからの質問に佐藤氏が答える形で進行した講演会の模様を一部紹介しよう。
佐藤優

佐藤優氏

質問:いまヨーロッパではシリア難民が大変な問題になっていますが、これは日本にどんな影響があると考えられますか? 佐藤:地中海近辺を中心に展開している問題なので、我々日本人はなんとなく「対岸の火事」的な見方をしてしまうが、実はそんなことはないのです。今後、ハンガリーやトルコで八方塞の状況下にあるシリア難民に対して、難民を支援している団体がブラジルやメキシコを目的地にした成田経由のLCC航空券を渡すことは容易に想定できます。もしその難民が『出来ることなら日本で暮らしたい』と、成田空港内で意図的に乗り換え航空機に搭乗しなかったらどうなると思いますか? 成田には乗り換えを待つ旅客が搭乗まで過ごせるスペースが結構広く設けられているでしょ。彼らがそこに居ついてしまい、その人数が数百名に達したら、各国メディアがこぞって『日本はシリア難民に何の手も差し出していない。安倍首相が難民のために支援金を出すと声明を出したが、いつものようにカネだけ出して何もしないのか』といった報道をし始める。そうすると日本の国際的な立場は一気に悪くなる可能性があるのです」 質問:一部報道では「イスラム国」の最高指導者・バクダディが空爆により死亡したと報じています。このことでイスラム国の力は弱まるのでしょうか? 佐藤:結論を先に言うと、全く影響はありません。実は「バクダディ」というのは「バクダッド出身の人」という意味なんです。アラビア語で「江戸っ子」といっているようなものなの。現在の「バクダディ」が死亡しても、次のバクダディが登場するだけです。 「イスラム国」のしぶとさの秘密は、構成員の宗教的な忠誠心などではなく、指導者が誰でもいいということにあるわけです。こういう組織は大国が叩き潰そうとしてもなかなか壊滅しないんです。  このような新聞やテレビではなかなか接することの出来ない“インテリジェンスな”視点からの解説は、聞く者の好奇心を強く刺激する。ユーモアを交えて日本の大問題をズバズバ斬り続けた佐藤氏の講演会は実に2時間を超えた。  この貴重な講演会の様子を収録したCD(非売品)が、今後、2回限定で開催される『90分でわかる日本の危機』発売記念 佐藤優サイン会でもれなくプレゼントされる。この機会を是非お見逃しなく。 <取材・文/日刊SPA!取材班> ●『90分でわかる日本の危機』発売記念 佐藤優サイン会 ※いずれも定員80名。電話予約可能 ・10月23日(金)13:00から
ブックエース成田赤坂店(千葉県成田市) 電話0476-29-6650 ・11月5日(木)14:00から
浜書房バーズ店(横浜市港南区) 電話045-831-6939
90分でわかる日本の危機

混迷する日本が甦る処方箋をわかりやすく解説

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