吉本新喜劇座長・すっちーの座長論「緊張させない雰囲気づくりが大切」

須知裕雅 昨年の東京初公演に続き、今年も年末に開催される「東京グランド花月」(場所:池袋サンシャイン劇場)。錚々たるお笑い芸人が出演するなか、吉本新喜劇の新座長として東京で初めて新喜劇を披露するのは、“すっちー”こと須知裕雅だ。

 東京の人からすれば「誰それ?」というほど知名度は低い。だが、大阪などでは「すち子」というキャラ(写真参照)で人気を集め、吉本新喜劇に途中入団ながら座長を務めるなど、先輩芸人からの信頼も厚い。そんな彼に、東京公演に向けた戦略を聞いた。

――「東京グランド花月」という舞台で座長を務める心境は?

「座長の小籔(千豊)さんと違って、僕は関東方面での知名度がないので『大丈夫ですか、僕で?』っていうのが正直な気持ちでしたね。でも、ここでヘンに東京に媚びたことをせずにいきたい。ほかのメンバーが媚びたら、絶対にイジってやろうと思います」

――小籔さんをはじめ、歴代の座長は有名な方が多いです。そんななかでの大抜擢。座長として新喜劇を引っ張っていく上で、ここが今までと違うという点は?

「先輩方がスゴすぎて、トークでは絶対に勝てない。だから、ここだったら勝てるという部分を探さなきゃとは思っています。僕が先輩とは違う点は、おそらくアホというところ。だから、後輩も緊張せずに舞台に立てる。よく笑うことは心掛けてますね。小籔さんのように『ついて来いよ!』タイプの座長もいるけど、行動力が敵わないから、真逆でもいいから『誰でもおいで』という座長になれたらなぁ、と。

――ところで、お笑い好きの女性も増えています。『東京グランド花月』でデートというのはアリなんでしょうか?

「アリですね。12月26日~29日というもクリスマスじゃないし、男の下心を隠せます。何より、お笑いというのはボディタッチに最適。『わはは、あれおもろいな!』と言いながら、横に座る女性の肩や手に触れても、セクハラにならない。やっぱりお笑いはガードが緩みますよね(笑)。あと、映画を観た後って映画の話で盛り上がりますけど、それほどキャッキャッ笑うシーンってないじゃないですか。でも、お笑いだったら一緒に笑うタイミングって多いと思うし、それを話し合うだけで会話が弾む。僕もけっこうシャイなんですけど、笑いながらだったら女のコとの距離を縮められる。テンションが上がっている女のコをいい感じの店に連れて行けば、そのあとは……。お笑いでどこまでいけるか、ぜひ試してみてください」

――座長になって年収もアップしたわけですよね。それなりに女性にモテるようになりました?

「年収は少しあがりましたが、モテるということはありませんね。年収も座長ボーナスだと思って、生活水準をあげないようにしています。ただ一つ、贅沢するようになったことといえば、風俗の60分コースを90分コースに変えたくらい。フリーで行くなんて金をドブに捨てるようなこともやめました。僕、風俗は『3万円以上は無し』と思うタイプなんです。高級ヘルスでもハズレはおるし、1万5000円のところでも当たりはあるじゃないですか。そう思ったら、3万円以上かける意味はないなって」

――風俗はお好きなんですね。

「僕がプロ好きなんで。意見が分かれるところですが、よく素人が好きという人がいますよね。客引きのおっさんも『未経験の女のコですよ』とか勧めてくる。僕はアホか、と思うわけです。何で素人に金払わなあかんねんと(笑)。芸人でいうたら初舞台やで。ネタ飛ぶかもしれんのに!」

(すると、おもむろに『東京グランド花月』の出演者チラシを見ながら)

「そう考えると、『東京グランド花月』を風俗店と想定すると面白い。将来に期待して新人を見にくるのもいいし、中堅だったら、ハズレはない。ベテランだったら“そんなことしますか!?”みたいな驚きがある。昔、ソープに行った人たちの感動話でよくあるのが、『生はあかんよ!』って言いたくなるくらい、スムーズにゴムをつけられたことがあるという話。『安心してください、付いてますよ』という(とにかく明るい安村の)ネタは、そこから来ているかもしれない(笑)。そのぐらいプロはスゴ技を持っているんです。一緒にしたら怒られますけど、風俗もお笑いも芸事。お金を払ってでもみたい、プロの技を見に来て欲しいですね」

須知裕雅■プロフィール■
すちまさひろ/1972年、大阪府摂津市出身。1996年よりビッキーズとして活動。2001年にABCお笑い新人グランプリ優秀新人賞をはじめとする多くの賞を獲得。2007年のコンビ解散後、吉本新喜劇に入団。2013年、松浦真也とのコンビ「すち子&真也」で出場した『歌ネタ王決定戦2013』で優勝を果たす。2014年6月、座長就任公演をなんばグランド花月にて開催した

●「東京グランド花月」
期間:12/26(土)~29(火)
料金:前売¥6,000(1階席)¥5,000(2階席)
会場:池袋サンシャイン劇場
〒170-8630 東京都豊島区東池袋3-1-4 サンシャインシティ文化会館4F
TEL.03-3987-5281 http://www.sunshine-theatre.co.jp
※おかげさまで好評につき、昼公演のチケットは完売致しました。
今後、チケットの追加発売がある場合は、オフィシャルHP(http://www.yoshimoto.co.jp/tgk/)などで発表させていただきます。
<取材・文/溝口元海 撮影/西田 航>

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