長時間労働のドンキにもホワイトな部分「わかりやすい実力主義はやりがいの源」

 従業員に違法な長時間労働をさせた疑いで、ディスカウントストア大手「ドン・キホーテ」(本社・東京都目黒区)が2015年6月、家宅捜査を受けていたことがわかった。

長時間労働のドンキにもホワイトな部分「わかりやすい実力主義はやりがいの源」 かねてから伝えられる超体育会系の社風を含めた過酷な労働環境が今回の報道で明らかとなったわけだが、現役社員たちは一様に「特に驚きの声はない」と口を揃える。むしろ「何を今さら」といった声が強い。そんな社内の実情について管理職であるカテゴリーマネージャーの社員A(40代・男性)が語る。

「退勤時間はあってないようなものだ。2時間くらいの超勤はザラ。休憩時間もそう。昼に飯を食ってたら上司から、『何、ゆっくりしてんだ?』とドヤされた。10分以上、飯に時間はかけられない。まっ、今回の摘発騒ぎは大感激。社内が変わることはないんじゃない?」

 にわかに伝えられる過酷な長時間勤務ぶりだが、意外にも従業員たちの間からは不満の声は少ない。頑張れば報われる――。実力社会だからこそ、やりがいもあるという。

「僕は30代半ばでカテゴリーマネージャーという職に就いたけど年収1200万円ほど貰ってたよ。頑張れば同年代よりもちょっと上の給料も貰えるし、仕入れとか人事とか、仕事上での権限も与えられるしね。管理職になると忙しくても不満はなかったよ」(前出・40代男性)

 この社員によれば、実力主義のドンキで結果が出せなければ、降格は当然のように行われる。だが、それは管理職からヒラへという極端なものではない。

「せいぜい2つ下の役職に降格するだけ、給与は2割減るくらいかな。もちろん結果が出せず降格、降給が続くと気が滅入って社内に居辛くなる。でも、希望すれば社内には居続けられ、再び昇進、昇給のチャンスもあるから」(前出・社員<40代>)

 いつしかブラック企業の代名詞のように呼ばれるようになったドンキ・キホーテだが、意外にもその実情は、ホワイトな要素も数多く存在する

「結婚すると、会社側から配偶者にプレゼント。数万円はするだろう花束と5万円分の商品券が贈られた。これは福利厚生の一環として制度上で、新婚旅行もちろん有給が取れる。女性なら産休も育児休暇も取得している。管理職まで上り詰めると居心地はいいね。だからヒラのときでも頑張れた。超過勤務だけでブラック呼ばわりされるのはどうかな?」

 ブラック企業も又しかり。逆にしっかりした表向きホワイト企業の“ゼブラ化”はこれからも増えていくのかもしれない。

photo by Ryo FUKAsawa via flickr
<取材・文/秋山謙一郎>

週刊SPA!12/8号(12/1発売)

表紙の人/ R2-D2&C-3PO

電子雑誌版も発売中!
詳細・購入はこちらから
※バックナンバーもいつでも買って、すぐ読める!

スズメは恐竜でも“ピー助”は恐竜じゃないにショック!マクドナルドのフィギュアで覚える恐竜の定義【PR】

スズメは恐竜でも“ピー助”は恐竜じゃないにショック!マクドナルドのフィギュアで覚える恐竜の定義【PR】
 最強の恐竜とは何か?と聞かれれば、誰もが思い浮かべるのがティラノサウルスだ。映画やアニメなどでおなじみの肉食恐竜だが、ティラノサウルスがなぜ最強なの…

連載

ばくち打ち/森巣博
番外編その3:「負け逃げ」の研究(4)
メンズファッションバイヤーMB
プロが激賞「高級サンダルが2000円台で買える!」
山田ゴメス
「なんちゃって石原さとみ」が増加中!? 7つのメイクと7つの仕草で翻弄される男たち
オヤ充のススメ/木村和久
プロ客から見たキャバクラの世界
フミ斎藤のプロレス講座/斎藤文彦
“ホーガン不在”のウォリアー政権――フミ斎藤のプロレス講座別冊 WWEヒストリー第100回
英語力ゼロの46歳バツイチおじさんが挑む「世界一周 花嫁探しの旅
「テラスハウスの一員になろう」――46歳のバツイチおじさんはイケメン&美女集団に溶け込もうとした
原田まりる
純潔な弟に風俗で女性経験させようとした姉の話
18歳女支配人・このみんの経営学「私のミカタ」/園田好
中2まで、巨乳はコンプレックスでしかなかった
大川弘一の「俺から目線」
死神bot、LINEで始動――連続投資小説「おかねのかみさま」
プロギャンブラー・のぶき「人生の賭け方」
熊本地震の災害ボランティア、現状の課題は「参加希望者の再分配」だ
フモフモ編集長の今から始める2020年東京五輪“観戦穴場競技”探訪
“東京五輪”なのに伊豆(静岡県)開催の自転車競技を追っかけてみた件
おじさんメモリアル/鈴木涼美
「顔じゃなくて知性で女を選ぶ」男の無知性
僕が旅に出る理由 in India/小橋賢児
北インド秘境で「宇宙に住んでいる」と実感した――小橋賢児・僕が旅に出る理由【最終回】

投稿受付中

バカはサイレンで泣く 投稿受付中
佐藤優の人生相談 投稿受付中