「旅に出たら
誰もが芸術家に
変身する」

とはよくいうが(よく、はいわないかもしれないが)、

たとえば、沖縄に行けば、
どんな場所でカメラのシャッターを切っても、
いっぱしのゲージュツ的な写真
無造作と言ってよいくらいの確率で
撮れたりしてしまう。

「やっぱ、光が(都内とは)違うからねぇ」

と、知り合いのカメラマンは指摘する。

 それはたしかにそのとおりだと思う。

 沖縄だろうがハワイだろうが中国だろうがロンドンだろうが北極だろうが、

いつも浴び慣れているものとは
明らかに異なる光が
被写体を新鮮に照らし、

撮る者はもちろん、
そのあがってきた“作品”を見る者までもの
感受性を刺激するのだろう。

 さらに、
私なんかは
旅に出ると、

「せっかく見慣れない風景が
まわりにいっぱいあるんだから、
少しでもいっぱい
カメラに収めとかなきゃ!」

と、

持ち前の貧乏性に
ターボかかかってしまう

のである。

 旅に出た私は、まるで

朝食バイキング

を目の前にした
私のように、

ハンターのごとく、
全身からギラつき感を放つ
挙動不審な男と化すのであった。

以下すべてネパールにて。標識撮ってもゲージュツ的!

壁を撮ってもゲージュツ的!!

モノクロにしてみて、もっとゲージュツ的?

PROFILE

山田ゴメス
山田ゴメス
1962年大阪府生まれ。マルチライター。エロからファッション、音楽&美術評論まで幅広く精通。西紋啓詞名義でイラストレーターとしても活躍。著書に『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)など
『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)
『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)
OL、学生、フリーター、キャバ嬢……1000人以上のナマの声からあぶり出された、オヤジらしく「モテる」話し方のマナーとコツを教えます

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