バイキングに燃ゆ

あまり関西のヒトっぽくないよね?

 よくそう言われるが、バイキングと聞けば胸が高鳴り、つい落ち着きを失うあたりは、
やはり大阪人の血を受け継いでいるのだなあ……?

と、痛感してしまう。

 今、私は沖縄に来ている。

 で、泊まっているホテルの朝食はバイキング、今風に言えばビュッフェ形式なんだが、
食事の盛り方が我ながらさもしい、すなわち貧乏くさい

 金額が一緒なんだから、とにかくすべての種類を食べ試さないと気が済まないのである。

 そして、そこから美味しいと感じたものを再びピックアップして、集中的に攻める……おかげでお腹を壊してしまい、トイレにこもりっぱなしで午後からの仕事やバカンスを台無しにしてしまう
なんてケースも一度や二度じゃないくせに、相変わらず学習もできず、同じミスを繰り返している有様だ。

 大阪人はとにかくバイキングというシステムが大好き

と思う。

〜放題!

という概念が、我々のルーツにくすぶる商売人気質に火をつけるのだろう。

 小学生のころ、家族で某ホテルの昼食バイキングに出かけたとき、いかにも子どもが好きそうな
寿司チャーハンを皿に盛って席にもどれば、よく父に頭をはたかれたものだ。

米なんか食ったら、すぐお腹ふくれてしまうやろーが!

 もし、私に子どもができたなら、この教えを伝承すべきなのかどうか……大いに悩むところである。

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下品な盛り方。これを2〜3クール繰り返す。ちなみに、関西弁が聞こえてくるテーブルに置かれた皿が同様にてんこ盛りだったと感じたのは気のせいだろうか?

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沖縄の美しい景色。

2010.10.22 |  5件のコメント

PROFILE

山田ゴメス
山田ゴメス
1962年大阪府生まれ。マルチライター。エロからファッション、音楽&美術評論まで幅広く精通。西紋啓詞名義でイラストレーターとしても活躍。著書に『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)など
『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)
『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)
OL、学生、フリーター、キャバ嬢……1000人以上のナマの声からあぶり出された、オヤジらしく「モテる」話し方のマナーとコツを教えます

“バイキングに燃ゆ” への5件のフィードバック

  1. えりり より:

    わたしは東海地方出身者ですが、
    ゴメスさんと同じです。
    とにかく全種類食べる! そしてその中で美味しいものをあと4、5回は食べてやる!
    という意気込みで臨みます。

  2. ピル太郎 より:

    バイキングを取りすぎるのはよくわかるのですが、
    ジュース飲みすぎじゃね?

  3. ごめす より:

    そうなんです。バイキングに向かうときは、戦場に赴く兵士の気分で臨みます。

    あと、やっぱ「ビュッフェ」よりも「バイキング」のほうが“〜放題”な感じがしてイイですよね?

    ちなみに、ジュースはしょっぱい系と、ご当地系の甘いモノと、カフェオレ用の牛乳、といったセレクトです。(ゴ)

  4. seiko より:

    バイキングにて、小さい頃のわたしはいつも親に「絶対残しちゃダメ!」と釘を刺されていたため、毎回おっかなびっくり少量ずつ取りわけて、食べ終わるたび取り入に行くのも面倒くさくなっちゃって、結局心からはっちゃけて楽しめた覚えがありませんね。今はだいぶそのトラウマからも解放されてる感じですが。
    それにしてもいいな沖縄。

  5. ごめす より:

    バイキングで盛った物を残すのは絶対にルール違反だと思います。seikoさんはご両親から素晴らしい教育を受けてきたのですね。(ゴ)

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