面白店名の風俗は何処へ?

パイパニック、痴漢車トーマス、痴漢鉄道999999(シックスナイン)、ヌクドナルド、コギャルんです!、椎名淫語、宇多田ヌケル、今イクよヌクよ、タイガーウッピュ、キュウリ夫人、踊る大前立腺、ガキの腰使いやあらへんで!、奥ヒダ慕情、マツタケキヨシ、フェラかも、ほのぼのレイプ、ヌレよんチンちゃん、マゾの宅急便、前戯なき戦い(頂上決戦)、新宿ペッティングセンター、さわりーまん金太郎、北のクンニから、夢中性感ヤマト、亀頭戦士ガンナメ、AF戦隊イレルンジャー、あしたのニョー、放尿の滝、みて肛門、実と肛門、わくわく汚物ランド……

 90年代後半くらいから21性器(世紀)初頭あたりだろうか?

 こういった、最たる才能の無駄遣いとも言える面白い名前の風俗店
爆発的に大流行した時期があったと記憶するが、

今は、

エイトだとかエンジェルハートだとか渋谷ポアゾン倶楽部だとか性龍門だとか衝撃だとか(ネットから無作為に選出)、

無難な名前の店が主流となっているようだ。

 面白い名前のお店に行って、面白い目に合って、そこでの経験を武勇伝にするよりも、
なるだけ可愛い子に当たって、少しでも確実なお得感を味わいたい……

 そんな、不景気のさなかにあるユーザー側の切実さを敏感に嗅ぎ取ってのトレンドなんだろう。

 これが良いことなのか悪いことなのかは判断しかねるが、
いずれにしてもネットなどでかなりの部分まで下調べも可能となった昨今、たとえば

名前で選ぶ

的な、風俗特有の博打感が喪失されつつあるのだけはたしかである。

PROFILE

山田ゴメス
山田ゴメス
1962年大阪府生まれ。マルチライター。エロからファッション、音楽&美術評論まで幅広く精通。西紋啓詞名義でイラストレーターとしても活躍。著書に『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)など
『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)
『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)
OL、学生、フリーター、キャバ嬢……1000人以上のナマの声からあぶり出された、オヤジらしく「モテる」話し方のマナーとコツを教えます

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