自分を名前で呼べる権利

 真夜中、あるカフェで
打ち合わせをしていると、
となりの席が合コンの二次会で
やたら盛り上がっていた。

 そのうちの
一人の女子の声が
妙にかん高くて、
しかも、自分のことを

「アヤナね、アヤナね」

と、頻繁に
ファーストネーム
で呼ぶので、

うっとおしいなあ……

と、思っていたら、
相手の男がぴしゃりと一言!

「“アヤナ”じゃなくて“私”でしょ?
自分のことを名前で呼んで許されるのは

ヤザワ

だけだろ!」

 不覚にもプッと吹き出してしまいました。

 ちなみに知り合いの
スタジオミュージシャンから
聞いた話なんだが、

矢沢永吉のバックをつとめる某ドラマーが
レコーディング中、永ちゃんのOKがなかなか出ないので、
半分破れかぶれで譜面を無視してドカドカ叩きまくったら、

そこで永ちゃんが一言!

「ヤザワ、それ、いただきました!」

 あまりに格好良すぎる
エピソードではないか。

PROFILE

山田ゴメス
山田ゴメス
1962年大阪府生まれ。マルチライター。エロからファッション、音楽&美術評論まで幅広く精通。西紋啓詞名義でイラストレーターとしても活躍。著書に『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)など
『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)
『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)
OL、学生、フリーター、キャバ嬢……1000人以上のナマの声からあぶり出された、オヤジらしく「モテる」話し方のマナーとコツを教えます

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。