ポスト・青カフェ

 青カフェの跡地に進出してきた

サンマルクカフェ

が、ついにオープンした。

 とりあえず今、私はこの原稿を、そのサンマルクカフェで書いている。

 BGMには、適度なジャズが、適度な音量で流れている。

 時間は午後5時過ぎ。
 席の埋まり具合は約5割といったところか。

 席は2階の窓際のカウンターだが、眺めは悪くない。
 前の青カフェ同様、交差点を行き来する恵比寿のキレイなねえちゃんを
ウォッチングするには、悪くないポジションだ。

 カウンター前には電源を確保できるコンセントが付いている。

 どうぞ、思う存分粘ってください!

という店側の意思表示である、と私は解釈する。

 価格設定は、

コーヒーがブラックだと190円

 青カフェは280円だったので、かなりリーズナブルと言えよう。
 ドトールよりさえも10円安い

 が、

カウンター席の椅子が高すぎて、どうも落ち着かない。

 あと、フロア内の収容人数が、おそらく青カフェより
1.2倍ほど上がっている。

 席と席の密度が詰まっているのだ。

 トイレは男女兼用で、一枚扉で仕切られている。

 1時間以上粘ればかならず一回はうんこしてしまう派の私としては、

外で女性が順番待ちしてたらどうしよう……

と、気が気でならない。

 つまり、すべてが

合理的

なのである。

 今から考えると青カフェは、

無駄に余裕のある間取りだったり、
無駄にトイレの横に洗面専用スペースがあったり、
無駄に青かったり……

とにかく

非合理的

な部分が多々あったと思う。

 だからこそ、潰れちゃったんだろうけど、

そういうダメさ加減にくつろぎを求めてしまうのは、

もはや、私たちのような喫茶店世代だけなのかもしれない。

 たとえば、

煙草を吸う人と吸わない人を分けてしまえ!

といった合理性をちっとも持たず、

「禁煙席はありますか?」と訊ねるお客さんに

「オール喫煙です!」

と言い切るルノアールみたいな?

……なんて書いているうちに席がほぼ満席になっていた。

 やっぱり落ち着かない。

対角線上にあるドトールは大ピンチ!

PROFILE

山田ゴメス
山田ゴメス
1962年大阪府生まれ。マルチライター。エロからファッション、音楽&美術評論まで幅広く精通。西紋啓詞名義でイラストレーターとしても活躍。著書に『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)など
『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)
『「若い人と話が合わない」と思ったら読む本』(日本実業出版社)
OL、学生、フリーター、キャバ嬢……1000人以上のナマの声からあぶり出された、オヤジらしく「モテる」話し方のマナーとコツを教えます

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