第467回

6月1日「元祖クソゲー!?」

・サン電子さん訪問。『いっき おんらいん』をプレイさせてもらった。

・『いっき』は1980年代中期の、伝説のクソゲー(注意:この時代このよばわり方にはある種の愛情があった)である。これがPS3対応で、なんとオンラインゲームとして再生したのだ。オリジナル版は設定も不条理(たった一人で一揆する)、操作も不可解(ただ難しいというのではない)だった。それが、不条理設定ほぼそのままで操作がとてもわかりやすくなっている。このアンバランスさが、いい。

・特にオンラインによる多人数対戦は盛り上がる。ぜひ若い人にも遊んでみてほしい。昔のゲームの珍妙さ、ゆえの面白さがじんわりとわかると思う。

6月2日「中野ブロードウェイ向きの映画」

・中野ブロードウェイは夜お店が閉まってしまうとまるで廃墟のような空間になる。その廊下の一部分を暗闇にしてスクリーン張って映画を、それもジョージ・ロメロの最新作『サバイバル・オブ・ザ・デッド』を上映するというイベントが行われた。すごく面白い空間になっていたよ。なぜだか血まみれの小明さんもいたし。

・そういえば中野ブロードウェイねたで、ピョコタンと一緒に『ゲームラボ』で連載を始めました。

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6月3日「15年ぶりの人と25年ぶりの話」

・チャンネルGTV、『ゲームDVD制作現場から!』生放送。元ファミマガ編集長の山本直人さんにインタビュー。ファミコン黎明期の、そしてゲーム雑誌黎明期の話を聞いた。時効ということで、すごい話をたくさんしてくださった。すごすぎるくらいだった。

・この人とは15年ぶりの再会。だが、ちっとも久しぶりという感じはなく、懐かしさすらなく、すんなり昨日の続きのように話ができた。

・次の生放送は10日20時。よろしくです。

2010.06.07 |  第461回~

PROFILE

渡辺浩弐
渡辺浩弐
作家。小説のほかマンガ、アニメ、ゲームの原作を手がける。著作に『アンドロメディア』『プラトニックチェーン』『iKILL(ィキル)』等。ゲーム制作会社GTV代表取締役。早稲田大学講師。