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NEWS・加藤シゲアキが劇作家役に挑み、締め切りの大変さを吐露

 今年、結成20周年を迎えるアイドルグループ・NEWSの加藤シゲアキ主演舞台「エドモン~『シラノ・ド・ベルジュラック』を書いた男~」が、東京の新国立劇場で上演されている。

実際に現場もドタバタしながらやってます

 本作の舞台は1987年のパリ。2年のスランプに陥っていた劇作家のエドモン・ロスタが、人生崖っぷちに追い込まれながらも名作戯曲『シラノ・ド・ベルジュラック』を3週間で書き上げるまでの物語をコメディで描く。

加藤シゲアキ

 公演初日に行われた囲み取材で、エドモンを演じる加藤は「ドタバタのコメディなんですけど、実際に現場もドタバタしながらやってます。冬の話なので衣装が冬服、稽古からサウナに入っているような感じでした」と話すと、共演者の平祐奈も「(加藤が)稽古前よりもシュッとしてきましたよね」とうなずく。  これに加藤は「公演のチラシに『抱腹絶倒のドタバタ幕内コメディ!』って書かれていて、それは文字通りに汗をかかなきゃいけないと。痩せたというより、やつれてきているのかもしれない……」と苦笑いを浮かべた。

僕も締め切りにずっと追われていて……

舞台「エドモン~『シラノ・ド・ベルジュラック』を書いた男~」

 今作はキャスト12名で50役以上を演じ分けるうえに、キャスト自身で舞台転換も行っていく。  演出を務めるマキノノゾミ氏は、「全員で早着替えが200回以上あるので、まさに役者がフル稼働。舞台上の登場人物たちは追い込まれているんですけど、それを周りから見ていると面白いというのが喜劇の基本なんです。文字通りに演者もスタッフも追い込まれているので。この作品は笑えるだけじゃなくて、見終わったあとに『よくやり切った!』という感動もあると思います」とアピールした。  エドモンと同じく作家としても活動する加藤は、「独特の言い回しのセリフが多くて、『なぜこんなにまどろっこしい言い方なんだ』って添削したい気持ちになっちゃう」と話した。  ほかにも役と重なる部分として、「僕も締め切りにずっと追われていて、実はすでに締め切りをこぼしてるんです。本当は(原稿を)先月に終わらせるはずだったけど全然進まなかった……」と、作品を生み出す苦悩を吐露。  いつ書き上がるんですか?という質問が続くと、加藤は「それ以上言わないで! ここでも追い込まないでー!!」と頭を抱えると報道陣から笑いが起こった。
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これで『チャンカパーナ』は歌えない
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