三十路を迎え、最近は女性をホテルまでエスコートするのに、店選びの重要性を強く感じるスパムです。先日もデートにこぎつけた女性とムーディなバーで乾杯。そこまではよかったものの、「もう一軒行こう」と誘った先もやっぱり普通の飲み屋で、いまいち盛り上がりきらず終電で逃げられる始末……。

　そんな折に友人から「合コンの二次会でミックスバーに行ったら超盛り上がって、うまいこと抜け出せた」なんて情報を入手した。参考までに説明すると、ミックスバーとはゲイやオカマ、レズビアンなどさまざまなジャンルの方が働く店のこと。どのような場所なのか、早速、行ってみた。

個性派の店員たちが男の欲望をアシスト！

　まず向かったのは、立川の「レイズ」だ。もともとガールズバーだった同店だが、スタッフをゲイやオカマ、バイ（両方OKの人）などに入れ替えて、今年6月にリニューアル。店内はカウンター12席のスタイリッシュな雰囲気だ。

「うちは同性愛者やノンケ男性だけじゃなく、女性客も多いですよ。単純なゲイバーだと少し入りづらかったりしますが、ミックスなのでいろんな人が来る」（オーナー）

　着座し、接客してくれたみかママ（♂）と特製カクテルで乾杯。聞けば「営業終わりのキャバ嬢が来るから、それ目当ての男も多いのよ（笑）」とか。お酒が進むと「そろそろコイツの出番かしら」と、マイクをとり出したママ。十八番の越路吹雪「愛の讃歌」を大熱唱。これがまた、ビビるくらいうまい……。隣に座るカップル客を見れば、「あんた女なんだからもっと飲みなさいよ」なんて店員のトークも相まって大盛り上がりだ。

「ゲイのコたちは男側の心理もわかっているので、こうやって“アシスト”してくれるわけです（笑）。だからカップルで来られる方も多いんですよ」（オーナー）

　ちなみに同店では週3日で占い師も出勤中。楽しみ方の幅も広い。

【後編】に続く⇒

占い師は月・水・金曜に出勤。恋愛や仕事などについてタロット占いをしてくれるので、女性同伴ならさらに楽しみが広がりそうだ