第十三夜 【後編】

【担当記者:テキサス】

 新宿・歌舞伎町――。テキサスが遊び馴れたこの街で働く『レビュー』のキャバ嬢たちに、そのキッカケを聞いてみた。

「学生の頃にテレビでキャバクラの世界を見て憧れた」(結愛ちゃん)。「人と話をしたり、お酒を飲むのが好きなの」(舞音ちゃん)。「女として最高に輝ける場所だから」(なつみちゃん)など、後ろめたい気持ちは微塵も感じられない。

 ただし、そうした表向きの理由だけではないのも事実。キャバ嬢の中には「昼の仕事だけではやっていけないから」という理由を挙げるコも多い。

「キャバ嬢になりたい女性が増えた一番の原因は、’90年代のバブル崩壊による社会と価値観の変化でしょう。雇用環境が悪化した結果、女性の中には男に頼らず、自分の力で稼がないといけないという意識が生まれたんです」(三浦氏)

 男性ですら正社員になれないどころか、リストラの対象になっている。終身雇用が崩壊し、計画的な人生設計を立てるのも難しい。

 最後に三浦氏はこうつけ加えた。

「キャバ嬢の増加は、裏を返せば『男はもう必要ない。女性の力で生きていく』というメッセージなのかもしれません」

 だが、男性は必要なくとも客ナシではどうにもならない。急増するキャバ嬢に「テキサスよ、もっとキャバクラに行って助けてやれよ!」と言われている気がした。

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右:舞音(まお)ちゃん
23歳。キャバクラ歴約1年。
「昼間はときどき、専門学校時代の知り合いの関係で、デザインの仕事を
手伝っているけど、それだけでは生活が苦しいからキャバ嬢を始めました」

左:結愛(ゆめ)ちゃん
20歳。キャバクラ歴5か月。
「先のことはまだ考えていないけど、23歳ぐらいまではキャバ嬢を続けたいかな。
東京もキャバクラも昔から憧れていました」

中:なつみちゃん
26歳。キャバクラ歴約5年。
「銀座のクラブやスナックで働いた経験もあるけど、夜の仕事は私の天職。
女のコが輝ける場所はここしかない。10年後には、銀座のママになりたいです」

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Executive Salon『revju(レヴュー)』
キャバクラ激戦区・歌舞伎町の人気店。
60人以上の美人キャストが在籍し、VIPルームもあり。
住:新宿区歌舞伎町2-10-7 ダイヤモンドビルB2
TEL:03-5155-9577
営:19:30~LAST

http://club-revue.com/

テキサス 「女のコとの会話は最高の前戯」がモットー。趣味は年間50回ほど行くキャバクラとFX
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