第二十夜 【後編】

【担当記者:テポドン】

■夜はキャバクラ 昼は出会い系

 手羽先をつまみながら、最近の事情を聞くが、明るい話はない。

「名古屋でよぅ、三本の指に入る高級クラブ『X』が年末に給料遅配したんだわ。車関係の連中がもう来ぇへんもん。キャバクラも暇だから売れんコは休ませとるもんで、レベルは上がっとるわな」

 景気が冷え込んでいるようだが、そのおかげで女のコの質が上がったというのはなんとも皮肉なことだ。腹ごしらえもできたので、いよいよ夜遊びスタート! まずは、軽く錦三を歩いてみたのだが、道行く人の3倍くらい呼び込みがいる。こりゃ重症だなと、思いつつ連行されたのは「K」というやや高級なキャバクラ。50分セットで8000円。オカダによれば8000円が名古屋では高級店のラインだという。

 店内に客はまばらで、木曜日の22時にしては寂しすぎる光景だ。奥のテーブルで待機するネエちゃんたちのレベルは確かに高い。指名せずに適当にネエちゃんを回していく。まぁ、愛でて楽しめってことだわな。結局、さらに2軒はしごして泥酔。

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名古屋は栄の繁華街、通称・錦三とプリンセス大通り。
夜遊びなら、この界隈に行けばまず間違いはない。
週末でも名古屋の夜は早いので注意しよう!

 翌日、むかったのは名古屋が発祥と言われる出会いカフェ「Z」。マジックミラーの中にいる素人のコを指名して交渉。そして連れ出して……という店だ。勝手のわからない俺は常連と思しきオッサンに、それとなく話を聞いた。すると、まぁ、話す話す。「アイツはメシだけ」やら「デート欄の『その他』にチェックはアツい」など。やはり先輩たちの話は役に立つ。まずは連れ出して話を聞かねばということで、「楽しみたい★」という25歳OLを指名。連れ出し料金を払って外に出た。店を出ると女はさっそく切り出してきた。

「ところで今日はどうしたいの? 早く楽しもうよ★」

 もじもじしていると、「2(万円)でいいよ」と畳みかけてきた。とりあえずカフェで……と、お茶を飲みながら話を聞いた。すると女は、「この店は久々」と言いつつも、相場や常連のことなどをやたらと詳しく話してくれた。そして、なぜこの店のことを知ったのかと尋ねてみると……。

「SPA!って雑誌読んだの。知ってる?」

 母さん、俺は自分の仕事に誇りが持てなくなりました……。

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連れ出した女をパチリ!
これで撮影料3000円って、ボッタクリですか?

取材協力/響波速人

テポドン エロ系実話誌などで修羅場をくぐったロクデナシがSPA!流の夜遊びに突撃!
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