第三十一夜【前編】

彼女と二人きり。
陥落率が爆アゲ必至な”口説ける2軒目”を指南!

【担当記者:ナカソネ】

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 合コンで盛り上げるのは自信があるナカソネです。しかし、抜け出して二人きりになっても、2軒目が超難題。静かすぎる店だと格好つけすぎだし、うるさい店だとムードがない。そもそも、どんな顔をして口説けばいいのかわかりません。そこで、ふと思い出したのが”暗闇BAR”なる存在。今は亡き某セレブ系女性誌に、「艶女(アデージョ)は、このBARで男を狩る!」と取り上げられていた記憶が蘇ってきました。早速、女子を伴ってゴー&チョリッス~☆

決定力不足を解消するアシスト能力の高さ!

 この『北青山サロン』が佇む場所は、セレブな街・青山。目立つ看板もなく、知る人ぞ知る的な隠れ家BARは、店構えだけで女子の喜ぶサプライズを演出します。重厚な扉を開けると、そこは深遠なるダークナイト。ラグジュアリーなヴィンテージソファに腰を沈めて闇と同化すれば、隣のカップルの顔すら見えません。人目を気にする必要もなければ、下心たっぷりの口説き顔も悟られないという魅惑のシステム。この相乗効果は暗闇ならでは。やっぱり、古来より男と女の物語は暗闇から生まれるものなんですねぇ。

 黒子に徹するバーテンは、二人の世界を壊さぬよう、さっとメニューを差し出し、ペンライトを当てます。それは、柔らかな光のベルベットパス。部分的に照らされた一冊のメニューを一緒に見るには、肩を寄せ合うしかありません。闇に差す光がこれからの二人の進むべき道を照らしているかのよう。目を凝らして見るメニューには、旬の果物を搾った生フルーツカクテルなど、彼女が喜ぶドリンクがズラリと並びます。

泡沫の恋を思わせるシャンパンを飲み干す二人。徐々に目も慣れてきて、店の全容がほのかに浮かび上がってきました。壁にかけられているのは、妖しげなアフリカのオブジェ。席を離れ、アンティークな収納家具を覗くと、そそり立つ大人の逸品の数々。淫靡な雰囲気に包まれます。

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妖艶なオブジェが大人の空間を演出

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大人のオモチャはもちろん展示品。大人ならガン見禁止で臨みたい

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ソファ席でもオーダー時はペンライトパスが必須

撮影/菊竹 規

ナカソネ 毎晩六本木に群がる元ギャル男。電子辞書は英語とスペイン語を搭載。夢は国際結婚。世界一の美女を探す旅に出るため、第七十八夜にて俺の夜チームから脱退
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