第百三夜【前編】

美女揃い!? ニューハーフのショーとトークをとことん堪能!

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半年前、ワールドカップに浮かれて入ったスカパーのおかげで野球、サッカーのスポーツ中継からニュースにドキュメンタリー、そしてエロに至るまですべてをスカパーで賄うようになってしまった。その結果、久しぶりに見る地上波放送は驚きの連続だった。

「なんでこんなにオカマがテレビに出てるんだ……」

 ミッツ・マングローブで先制パンチを食らい、はるな愛で多少癒されたかと思ったら、旅番組では露天風呂につかるIKKOから強烈なカウンター。そしてとどめは毒舌のマツコである。さすがの俺もお腹いっぱいでぐったりしていると、タイミングを見計らったかの如く二丁目のゲイバーのママ(もちろん男)からメールの着信。「一緒にニューハーフのショーパブ行きましょう(ハートマーク)」。さらにぐったりである。

大盛況の店内には極上の美女(?)が……

 やってきたのは男街、新宿二丁目と道を一本隔てた新宿五丁目にある「白い部屋」だ。ニューハーフのショーパブとしては老舗中の老舗であり、美女(?)が揃ったナイスな店としても有名である。ゲイバーのママのウータンと待ち合わせて店内に入ると、お出迎えしてくれたのは白い部屋のゴッド・マザーこと、明美ママである。

「あら~イイ男!」

 と、ねっとりした視線が絡みつく。美女揃いってのはあくまでも噂なんですか……と、訝しげな顔で席に着いてほかのテーブルを見渡せば、大入り満員の店内には”美女”がわんさといるではないか。

「ママ、あの”美人”さんたちは股下にぶら下がってたりするの?」

 と、聞くと、

「ぶら下がってたけど、今はないわよぉ~。呼んだげるから、一杯奢ってやりなさいよ~」

 と、ママが呼んでくれたのが森永葵さんと白川織恵さん。前週行った風俗の女よりも美人だったので、少々不思議な気持ちになってしまった。

葵「ニューハーフ、好きなんですか?」

テポドン「男は嫌いだけど、葵ちゃんみたいに美人なら、ポコチンの有無を問うのは無粋かもね」

織恵「じゃああたしは?」

テポドン「オールOKッス!」

 なんかね、こう、漂ってくる芳香が女の匂いなんですよ。しかも元男だけあって、こちらの気持ちをわかった話をしてくるから酒が進んでしかたない。飲み始めて1時間もすると、「男とか女にこだわるなんて、フッ、小さいな俺……」ってな境地に達し、真剣に口説き始めようとする自分がいたのであった。

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本気で口説きたくなる衝動に駆られたが、最後の一線は越えずに退店。
とにかく話が面白いのでねえちゃん連れで行くのもアリ!

撮影/赤松洋太

テポドン エロ系実話誌などで修羅場をくぐったロクデナシがSPA!流の夜遊びに突撃!
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