第百八夜【前編】

夜街で、ボッタクリに遭わない
ための必殺技はあるのか実戦!

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この時期、会社の同僚とは「年初めに……」とキャバクラに行き、地元の友人とは「久々に遊ぶか!」と理由をつけて遊びたくなるものである。が、しかし、夜の街には危険が付きもの。明細を見てケタが2ケタほど違ったかと思えば、昏睡させられてカードを目いっぱい使われることもある。そんなわけで今回は、年末年始にボッタクリに遭わないための必勝法を実戦形式でお伝えしようと思う。

悪徳中国パブ増加で上野の夜は荒れ模様!

 浅草に生まれ、上野のポン引きをすること20年。上野の生き字引の感すらあるケンタローさんを訪ねた。企画を説明して、まずはボッタクられたらどうなるかを体験したいと申し出たのだが……。
「今日持ってんのは6万とカード? その10倍のカネとカードは限度額いっぱい持ってかれちゃうけどイイ?」

 ……ダメに決まってるじゃないですか。ブラッド・ピットを接待したって、そんなに使わないはずだ。仲町通りを歩きながら、ケンタローさんは最近のボッタクリ事情を俺たちに教えてくれた。

「上野には中国パブが500軒くらいあんだけど、そのうちの30軒が昏睡させたりサービス料で30万とか無茶なボッタクリするとこね。で、100軒くらいが時間を1分でも過ぎたら延長料金取ったり、カラオケ1曲2000円とか取るようなプチボッタの店だわ」

 ケンタローさんによれば、上野はこうした悪徳中国パブの増加で風紀が乱れ、乱世の様相を呈しているという。我々一行も、ケンタローさんが目を離した隙に、中国人女の強引な呼び込みに引っ掛かりそうになるなど、油断できない街であることは確かなようだ。

「ボッタクリの店が元気になんのは24時過ぎ。イイ感じで飲んでてほろ酔いの客じゃなきゃ、飲ませられんから商売できないの。まぁ、ボッタクられないイイ店あるからさ、今日はそこで遊んでけよ」

 と連れていかれたのは某ヨーロピアン系のお店。ロシア美女に囲まれてうっとりしたところで、仕事モードに戻りボッタクリの聖地とまで言われた新宿へ移動。

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同行した高木先輩と某ヨーロピアンパブで豪遊。インチキロシア語でハートをガッチリ掴めたので、俺もまだまだ捨てたものではない。ロシアW杯が待ち遠しくなる一夜であった。ちなみにケンタローさんによれば「外人さん遊びするなら絶対にヨーロッパ系。客層もイイ感じの旦那衆ばっかりだし、ボッタクる店もない」とのこと

撮影/高木先輩

テポドン エロ系実話誌などで修羅場をくぐったロクデナシがSPA!流の夜遊びに突撃!
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