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旧統一教会が開催した「国際合同結婚式」に潜入。どんな人たちが参加しているのか?(2016年)



海外から主要メディアも集まる式典


 国際的に見ても、これほどまでにド派手で視覚的にインパクトのあるセレモニーもそう多くはないのかもしれない。

 会場には、BBCやAP通信、ロイター、AFPなどの国際メディアが入って報じていた。

 また個人的に注目したのは、主催者側がメディアの扱いに長けていたことだ。

 長年の大イベント開催によって知見を蓄えてきたのか、誘導が非常にスムーズで、どういう写真や映像をメディアに撮らせて報じさせようとしているのかもよく研究している印象を受けた。

 まずアリーナに集められたカップルのうち、若くて比較的ルックスの良い人たちが前方の目立つ位置に座っている。

 いや、それが不自然と言う訳でもない。全体的なレベルは高い(失礼!)。

 既成婚と思われるシニア席は後ろだ。

 また、一方に日本や韓国をはじめとするアジア系、もう一方に欧米系と別れて座っている。従って、たとえば欧米メディアはその定位置から狙えば画像としても具合のいいものが撮れるようになっている。

 こうして取材陣にとっては欲しいものが撮れるし、それは結果として家庭連合の効果的なイメージ戦略にもなっているのだろう。


「気持ち悪い」という声もありますが?


 あの数え切れないほどのカップルが集まる合同結婚式のニュースを見て、ネット上には、「気持ち悪い」「こんなので幸せになれるわけがない」などという声が少なからず見られる。

 それを今回、本人たちに対して、率直にぶつけてみた。

 それぞれのカップルの詳しいインタビューについては、次回まとめることにするが、現場責任者を長年務めているという人物は、次のように語った。

「以前は自分で望んで信仰を持った一世の人たちが中心で、相手についても神が選んだ相手と考え、ほとんど相手自体を見ずに受け入れることが多かった。そうした人たちにとって、一般的にどう見えるかなどを気にする人は少なかったように思う」

 その子供世代である二世の場合、幼いころから教会でのさまざまな活動などを通してお互いに知り合う機会が多く、仲良しだと言う。その一方で結婚は愛の成長のためのものと考え、いつか天から与えられる相手のために純潔を守っている。

「以前とは異なり、今では相手と会って本人同士で話し合い、本当に一緒にやっていけそうか、本当にこの人が神の決めた人物なのかという目で見て結婚相手を決めている。その意味で、過去の祝福(結婚)は不安を乗り越えるイメージがあったが、今は感覚に差があるだろう。つまり、この人を思いっきり愛してもいいと、純粋に嬉しい、喜びの気持ちが強いように思う」

 次回「国際合同結婚式で結ばれた日本人男女8組の結婚観」では、実際に本人たちの言葉を紹介する。

nextpage<取材・文/鶴野充茂>

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