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『おそ松さん』クリエイターが語る大ブレイクの真相「“全員ニート、全員童貞で大人になっている”と聞いて勝算が見えた」

――例えば、末っ子のトド松が一人抜け駆けしてお洒落カフェでバイトする回では、兄たちが嫌がらせでさんざん暴れまくったあげく、その場で脱糞しようとする。そういう個々のはっちゃけぶりがもたらすギャグの切れ味も凄まじかったです。 浅野:そもそもギャグマンガを原作にしたアニメが話題になったり大成功することって、今まであまりなかったですよね。マンガのノリをアニメに変換しようとすると、どうしてもサムくなるというか。 松原:そういえば周りに「ギャグなのによくウケたね」って言われます。 浅野:そのくらい難しい。なぜかというと、アニメって「間」が取りづらいんですよ。声を録って、絵コンテにはめていく作業だと、どうしてもライブ感が乏しくなる。絶対、芸人さんがやられるのとは違うテンポ作りになっちゃうじゃないですか。 松原:確かに、「間」に関しては僕も毎回オンエアを見るたびに小さな感動があります。例えば「クリスマスおそ松さん」の回。根暗な一松が幸せそうなカップルを見て自然発火する、本当にただそれだけのネタなんです。藤田監督には言えないですけど、僕自身、脚本を書いておきながら「これはしんどいだろうな……」と思っていたんです(笑)。けど、絶妙な「間」の入れ方で笑える感じになってて。 浅野:アニメって、最初からベースを決め込んでいって、鮮度が失われないように一気に作っていく感じが大事なんですよ。そのタイミングを逃すと、あとはどんなに頑張っても外しちゃう。最初のアフレコに松原さんも参加して、台詞の言い回しまでかなりかっちり決めていましたね。おかげで他のスタッフにも完成形が見えやすくなった。それがよかったんじゃないかなと思います。 【浅野直之】 ’80年、岡山県生まれ。アニメーター、キャラクターデザイナー。専門学校卒業後、アニメスタジオに動画マンとして入社。過去の作画担当作は『THE LAST -NARUTO THEMOVIE』『劇場版ドラえもん新・のび太と新巨神兵団』『聖☆おにいさん』などがある 【松原秀】 ’81年、滋賀県生まれ。脚本家、放送作家。『ナインティナインのオールナイトニッポン』のハガキ職人として頭角を現し、放送作家に。アニメ『おそ松さん』『銀魂』などの脚本を手掛ける。過去の番組構成は『エンタの神様』『おぎやはぎと愉快な芸人(なかま)たち』など ※このインタビューは3/29発売の週刊SPA!のインタビュー連載『エッジな人々』から一部抜粋したものです ©赤塚不二夫/おそ松さん製作委員会 <取材・文/倉本さおり 撮影/増田岳二>
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週刊SPA!4/5号(3/29発売)

表紙の人/ SKE48(松井珠理奈&宮澤佐江)

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