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単なるチカラ自慢対決だと思っていた「ウェイトリフティング」がすごく繊細な競技だった件

 そういう意味では、剛健というよりはマメで繊細な競技。特にそれを感じさせるのは拳上の瞬間です。ウェイトリフティングには持ち上げ方によって2種類の動作があります。腰を下ろした状態から一気にバーベルを頭上に掲げる「スナッチ」と、一旦鎖骨の辺りで支えてからバーベルを掲げる「クリーン&ジャーク」です。そのどちらにおいても、頭上にバーベルを掲げる瞬間がポイントであり、ミスも出やすいところ。  まず身体全体のバネを活かして、ジャンプでもするようにバーベルを挙げる。その後、挙がったバーベルの下に身体を滑り込ませ、真っ直ぐに支える「骨組み」を組み上げる。挙げるんじゃなくて、跳んでいるバーベルの下に素早く潜って骨で支える。その速さ、正確さが問われるのだと。いわゆる「脳筋」とは異なる、精密動作を要する競技なんですね。  精密動作はルール上でも強く求められていました。試合の最中に、バーベルが持ち上がったなと思う試技でも、何故か失敗の判定が下ることが多かったのですが、「持ち上げるときヒジが曲がっている」とか「バーベルを降ろすとき身体の後ろのほうに落とした」とか「ヒジが身体のほかの部分に当たった」とか細かい反則があるのだそうです。そういう反則があると見た目にはちゃんと挙がっていても失敗扱いになるのだとか。
単なるチカラ自慢対決だと思っていたウェイトリフティングがすごく繊細な競技だった件

体幹に重量を掛けるように大きくアーチ状に広げた腕

 その辺りの微妙なバランスの繊細さ。本当は背骨の上に真っ直ぐ持ち上げるほうが骨で支える感じになっていいのでしょうが、少しでも後ろに行き過ぎればこらえられずに後ろに落としてしまうので、やや前めのほうで支えるようなフォーム。チカラ自慢がウントコショしているイメージとはまったく違う、自分自身との細やかな戦いが展開されていました。
単なるチカラ自慢対決だと思っていたウェイトリフティングがすごく繊細な競技だった件

心なしか前かがみっぽい姿勢でこらえる選手が多い

 次回、予想を裏切る美人アスリートの登場にフモフモ編集長は大興奮。
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※フモフモ編集長の「今から始める2020年東京五輪“観戦穴場競技”探訪」第1回~の全バックナンバーはこちら

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