ニュース

旧統一教会・国際合同結婚式で結婚した4組の夫婦を直撃。見ず知らずの人と結婚するってどんな感じ?

10秒に1組のペースで夫婦が決まっていく

~Yさん夫妻・2005年に結婚~

旧統一教会・国際合同結婚式で結婚した4組の夫婦を直撃 見ず知らずの人と結婚するってどんな感じ?

Yさん夫妻・2005年に結婚

「○~○歳の日本の人、来て下さい」「次は、△~△歳のタイの人(フィリピンの人)~」

 そんな声に呼び出された男女が円形になって整列する。アジア人が混合している状態だ。その真ん中には教祖の姿。彼はまず一人の男性を立たせた後、女性を順に見て、「はい、この人」と指名する。その間、約10秒。

 そうして相手が決まり、2005年に結婚したのがY・Kさん(夫32歳)とAさん(妻31歳)の夫婦だ。

 共に日本人だが、本人同士が話をする前に相手を指名されるため、お互いの国籍も分からない。「どこの国の人ですか?」と韓国語で聞いた妻に、夫は「日本人です」と日本語で答えた。

「国際結婚をイメージしていたので、(日本人の)伴侶が決められた時は、キョトンとしました」と夫はその時のことを振り返って笑う。

 相手がどんな人か、いや、どこの国の人かもわからずに、結婚相手として受け入れるというのは一体どういう心理状態なのだろうか。そんな疑問を投げかけると、夫はごく自然なこととでもいうように言った。

「結婚するという時点で、どんな人でも愛し貫き通します、という決意をしていますから」

 彼らの信仰では、結婚相手は神から与えられるものと位置づけられており、全てを委ねたところで、自分に最もふさわしい相手と出会うと考えている。それがどんな相手であっても、神の導きということのようだ。

 結婚当時、夫は22歳、妻は21歳だった。

――結婚、早くないですか?

「早めに結婚して子供を生みたかったんです」

 結婚相手が決まり、合同結婚式に参加しても、彼らはすぐには共同生活を始めない。Yさん夫妻は7年の交際期間を経て一緒に暮らし始めた。

――恋愛することなく結婚相手が決まって、すぐに相手を一生の相手と見られるものですか?

「彼の両親に挨拶した時、ものすごく喜んでくれて、マフラーをプレゼントしてもらったのです。私もそれがとても嬉しくて、本当にいい人が天から与えられたと思いました。その時の余韻が1~2年続きました」

――結婚してみて、イメージと違ったことは?

「子供にも恵まれて、特にこうしてほしいという思いはなかったのですが、パパ(夫)が協力的に取り組んでくれます。子供の成長や将来の話もしてくれます。子育てでやることをチェックリストにまとめてくれたりして、子供のために、自分がなかなかできないことをやってくれます」

――相手が決まった時、「キョトンとした」と言いましたが、イメージと違ったことは?

「家庭を持つと身近になるので、宗教以前に人間としてぶつかることもあります。実は思いの他、ぶつかりました」

――どんなことが難しいですか?

「私が怒ると、妻は黙ります。最初はなぜ黙ってしまうのか、よく分かりませんでした」

「なんで怒っているのかな?間違ったこと言うとまた怒らせてしまう、と心配してしまうんです」

「私は一人っ子で、妻は5人の兄弟姉妹の末っ子。何かあったとき、末っ子の彼女は、家の中で静かにするというのが習慣になっていたのです」

――よく気づきましたね

「私たちにとっては、伴侶は天から受けたもので、何とかしようという意思がはたらきます。他人のせいよりも自分に原因があると考え、内省する期間を持ちます。ケンカの時も、相手の背景を考えて、言いたいことが言えないことを理解しました。そうやって少しずつお互い向き合って話せるようになってきたと思いますし、距離が近づいて来ているな、という気はします」

――どう変わりました?

「がんばって言おう、と思うようになりました」

「それを聞いて、なんだー、そんなことを考えてたの? 違うよー、という具合に、すれ違いがどこで起きたのかが分かるようになりました。そこにたどり着くまでが大変でした。大きな声を出すと、黙ってしまう、というのを繰り返してましたから」

――世の中には、「こんな結婚でうまく行くのか?」と思っている人がいます

「真(まこと)の愛があるからやっていけます。私たちの結婚では、真逆のタイプの人同士が夫婦になるという考え方です。結婚して1つの家庭を築くことで神に近づき、理想的な姿になっていく。共通の信仰、信念をもって、お互いに努力し協力することが前提になっていますね。祝福家庭(家庭連合の儀式で結ばれた家庭)だから幸せになれるのです」

――信仰に疑問を持ったことはないのですか?

「たまに教会に行きたくないこともありますけどね。生後8か月から親に連れられて教会には行っていたのですが、部活などでしばらく離れていた時期がありました。それが、教会ですばらしい人たちに出会い、自分はこういう人になりたいな、と思ってまた行き始めたんです」

「私はもともと、神様とか言うけど、見えないのに、体験しないと信じられないと考えるタイプでした。だからそんな体験を自分で求めたことがあるんです。海外でボランティア活動していた時、あることで大先輩からものすごい剣幕で怒られました。それはもう殺されそうな勢いで、私は絶望状態になりました。自分自身、どうしたらいいのか分からなくなって、勉強会に参加したんです。そこでの祈りを通して、霊界を感じて心が満たされ、涙が止まらなくなるという経験をしました。その体験が原点としてあるので、今は信仰がゆらぐことはないと思います」

――信仰心が篤いんですね。お子さんが小さいですが、ケガや病気の時に宗教的な理由で病院に連れて行かない親がニュースで報じられたりすることがありますが、あれは共感できますか?

「内的原因と外的原因を考えることはあります。目に見えるもの以外にも影響を及ぼしているものはあると思います。船に乗ろうとした直前に足が止まり、乗る予定だった船が沈没した、みたいな話は聞きますね。インフルエンザでも宗教活動をやっていれば治るとか言っていた人も以前はいました。でも、今は、お祈りだけでは限界がある、という認識の人が多いと思います。心の姿勢も大切ですが、治療は治療でちゃんとしてあげてほしいです」

次のページ 
K・Wさん、Y・Tさん夫妻・2004年に結婚

1
2
3
4
5





おすすめ記事