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歴史の教科書が「習った内容と違う」 そもそも聖徳太子は存在しなかった!?

 後になって付けられた言葉が誤解を生んだ例もある。江戸時代前期には鎖国という言葉はなかった。 「これは志筑忠雄という学者が1801年にケンペルというドイツ人の本を翻訳する際に、海外に国民を出さない政策をあらわすために創った言葉。こうした政策は東アジア全体で行われており、世界史では海禁制度と呼ばれています」  外交や貿易を完全に閉ざしたわけではないし、言葉自体が当時なかったことから、学者たちはこの言い方をやめるべきと批判。教科書は“いわゆる鎖国”などとあいまいに表記されるようになった。  がっつり変わったのが原始時代。 「旧石器ねつ造事件のあと、教科書からは明石原人や三ケ日人などの原人・旧人がすべて消えました。今は分析機器が発達し、弥生時代が500年早まる可能性も浮上。ただ、その分析機器が正確かどうかも微妙で、まだ論争中です」 【河合 敦氏】 多摩大学客員教授。歴史作家・歴史研究家として200冊弱の著書がある。大学での講義のほか、全国で講演も。『世界一受けたい授業』などにも出演。難しい歴史をわかりやすく伝える解説力に定評がある ― [今どきの常識]どっちが正解なのか? ―
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