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2016年モデル・ノートPC、いま買うべきなのはどれ? 専門家が用途別に解説

 一方でノートPCとしての機能を追求したハイパフォーマンスモデルも充実している。 「タブレット利用を想定しなくてもいい方には、よりバッテリー持ちのいいクラムシェル型のVAIO Zがオススメです」(一条氏)
VAIO Z(クラムシェルモデル)

VAIO Z(クラムシェルモデル)

 VAIOに共通するのが、動作が機敏な上に、バッテリー駆動時間が長いこと。こうした特徴は、排熱機構の優秀さと、厳選されたパーツ設定にあるという。 「VAIOは高い!と価格を見て敬遠しちゃう人が多い。でも、目に見えない部分にまで高価なパーツを使っている。確かに高いPCですが、使ってみると良さが実感できるはずです」(同)  VAIO Zは、トランスフォームモデルの選定を担当したジャイアン鈴木氏も絶賛する。
ジャイアン鈴木氏

ジャイアン鈴木氏

「少しマニアックな話になりますが、CPUのパフォーマンスを測る数値の一つに熱設計電力(TDP)があります。数値が高いほどレスポンスが高速になり、その一方で発熱が多かったり、バッテリー駆動時間に不利だったりします。ところが最新VAIO ZのTDPは28Wと15WのSurface Bookよりも高いのに、公称バッテリー駆動時間は最大約19時間と圧倒的に長い。バランスがとても良いことがわかります」  さらにノートPCモードからタブレットモードに変形させる機構も完成度が高い。トランスフォームモデルの中には、変形機構をつけたがためにガタツキが目立つ商品があるが、VAIO Zにはそうした問題がない。とてもスマートな仕上がりになっているのだ。

ストレージ容量が多いモデルを選びたい

 鈴木氏には続けてリーズナブルモデルに関してもオススメを挙げてもらった。その3つのうち、2モデルがマウスコンピューターであった点を聞くと……。 「国内では珍しくハイスペックモデルからリーズナブルモデルまでラインナップしているメーカーです。激安モデルだけに専念しているメーカーと違い、その点が信頼できます」  ただし、リーズナブルモデルの購入には注意すべき点もある。ストレージの容量だ。 「Webブラウジングやメールくらいなら支障はありません。でも、グラフィック処理など高度な作業には向いていません。割り切り前提で購入しましょう。また、SSDなどのストレージの容量が32GBというのは少なすぎます。PCを熟知していない人は、最低64GB以上は欲しいところ。その場合でも、クラウドサービスを使ってできるだけデータをPC内に残さないようにすべきです」  今年も無数のモデルがリリースされたノートPC。その中から、自分に合ったモデルを見つけ出そう。
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