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歌舞伎町の風俗案内所が「中国人客はお断り」 その理由とは?

 2015年の新語・流行語大賞にも選ばれた「爆買い」。日中の新宿や秋葉原の大通り沿いには、中国人観光客を乗せた大型バスがズラリと並ぶ。彼らの目的は家電やオムツなどの日用品だ。  いまや、インバウンド市場拡大の影響で、繁華街のドラッグストアの中には店内表記を中国語に統一した店も出始めているほどだ。  しかし、そんな景気のよい話も、歌舞伎町の夜の店では意外にも通用しない。なんでも最近、中国人観光客の入店を断る風俗店が増えているのだ。  もちろんお店にもお客さんを選ぶ権利はあるし、泥酔者などと同様に、外国人の入店をあらかじめ断るお店は決して少なくないが、なぜ最近になって、それもよりにもよって、今では国内外すっかり観光地と化している歌舞伎町の店に増えているのだろうか。

夜の歌舞伎町は「中国人お断り」がスタンダートに

 ある歌舞伎町の無料案内所Aのスタッフに話を聞いてみると「中国人の方はうちではダメですね」とそっけない返事。「今は歌舞伎町のほとんどのお店が中国人の方の入店をお断わりするようになっています。他のお客さんにも迷惑かけてしまうので」。  ちなみに「この動きはだいたい今年に入ってから」だという。

最大の理由は、店のルールを守らない

 なんでも「お触りNGのお店なのに暴走してお触りしまくったり、お店のルールを守らないというトラブルが相次いでいたんですよ。それにお会計でモメることも多くて、景気良くポンポン出してくれるならまだいいですけど、チャージ料金でゴネられたりすることも多いので」ということらしい。  どうやら、歌舞伎町の夜遊び店がいま最もアツいはずのインバウンド市場を完全に無視しているというのは間違いないようだ。
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利用できる店はごくわずか
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