転職サラリーマンの経歴詐称 バレバレな4つの手口とは?
うまく入社ができたとしても、就業後の実力まではごまかし切れず、長続きしないというのも特徴なんだとか。
「だいたい数年もせず辞めてしまうことが多いですね。人事は、入社後の仕事っぷりを見てからその違和感に気付くことが多いそうです。雇ったからにはすぐにはクビにはできないのが企業ですから。『面接のときに見抜けなかったのか?』と言われるとなかなか難しいようです。例えば、ハーバード大学を卒業したとして、卒業証明書を見せてもらったとしても、それが本物かどうかまでは確認できない。そのウソの証明書をつくってしまう人もいるほどなのです。さすがに大企業は何度も面接を重ねたりと審査が厳しいところも多いのでそのような人はなかなか入ることないでしょうが、中小企業はそのまま信じ込んで入れてしまうことも多いそうです。なぜなら、手口は巧妙化していて、慣れた人だと業界業種を移して転職活動をします。すると、業界内の噂がまるでないため、第一印象で判断してしまうしかないのです」
とはいえ、むやみに詐称をするのはNGである。
「稼げる男」と「稼げない男」の習慣』など多数。人事事情に詳しく、雑誌等の取材を数多く受ける
「外資系化粧品の大手P&Gにいたことにして経歴を偽った人が、P&G関連の人が出入りしないのをいいことに潜り込んだはいいが、結局そこの企業にP&Gの人が入り込むようになり、バレた人もいます。さすがにここまであからさまになってバレると居られませんよね。とはいえ、詐称をすることになんの悪気もない人もいますし、そのウソを本当のことだと思い込むタチの悪い人もいます。実力があってうまくやっていく人もいれば、実力もなく撤退する人もいるので、いずれにしてもやりすぎは厳禁でしょう。企業側もますます厳しい目で判断するようになっているので、気を付けていただきたいと思います」
バレてどん底に落とされることを考えると非常にリスクが高い。ちょっとの詐称くらい、と思い込んでいるとそのうち痛い目に合うかも?
【松本利明氏】
人事戦略コンサルタント。PwC、マーサー・ジャパン、アクセンチュアなどの大手外資系コンサルティングファームのプリンバル(部長級)を経て現職に。5万人のリストラと5000人以上の次世代リーダーの抜擢、育成の関与。著者に『1
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