カーライフ

先代パッソが、アクセル全開でも加速するまで5秒近くもかかったのは「老人や主婦のため」だった

「ちょっと待ったー!」  流し撮り職人・池之平昌信カメラマンが異論を唱えた。 「115万円~なんて高すぎ! オプション込みで乗り出し150万円オーバーでしょ? 僕のパンダは車両本体30万円。でもパッソにはあらゆる面で勝ってます!」(職人) ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1120830
先代フィアット・パンダとトヨタ・パッソ

我がパンダを見ると、みな「かわいい」と絶賛してくれます。運転していてつまらないという不満点は吸排気チューンで解消。合計45万円で楽しいクルマになりました!(職人)

 池之平昌信氏は、お子様の教育費等の関係で、クルマ購入予算は常に50万円未満。パッソの新車など絶対買えない。そこで先代フィアット・パンダの激安中古車を購入した。ブルーのボディはあの先代パッソのようにかわいらしく、デザイン自体が超オシャレ。女性や子供に大人気だそうだ。60馬力しかないので加速は悪いが、左ハンドルMTを全力駆使すれば、たぶんパッソを上回る。ホイールやタイヤ、マフラーなどを交換する激安合法チューンを施しても合計45万円。これが45万円で買えるなら、新型パッソに150万円なんてアホらしくて払えるか!(払えないけど) 職人は、そのような主張であった。  そりゃまあ、この2台を比べたら断然パンダがカッコよくて楽しくて安いわけですが、田舎の古民家に住むようなものなので、一般人はそれよりアイダ設計の555万円の新築を好まれるのだと思います……。 【結論】 2代続けてフェラーリとパンダというイタリア車と比較したパッソですが、パッソは典型的な日本の「動けばそれでいい」層向けのクルマでございまして、わざわざイタリア車と比べても何の意味もございません
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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