雑学

専門家が危惧する空前の猫ブームに潜む危険。価格高騰、捨て猫事情に影響も

ペットショップでの”値段”が倍以上に


 猫の飼育頭数が犬のそれを越えるのは時間の問題――二大愛玩動物である犬と猫の人気が逆転した今、メディアでは“ネコノミクス”という造語が踊り、テレビをつければ愛らしい猫が登場する企業CMが次々と放送されている。そう、猫も杓子も猫、猫、猫の猫ブームといえる状況が続いているのだ。

 猫好きからするとこの猫だらけの状況はうれしい限りだが、猫ブームを背景にペットショップでは異常な値上がりをみせている。需要と供給で価格が変動するのは世の常だが、キャットショーで優勝するような猫のブリーダーの話によると、「倍額でもいいから売ってほしい」とペットショップから連絡が次々にきているという。30万円でブリーダーから仕入れた人気猫種の子猫が、店のショーケースに並ぶと100万円前後になることも珍しくないというのだ。

<2016年・猫の人気品種ランキング>

1.スコティッシュフォールド
2.アメリカンショートヘア
3.マンチカン
4.混血猫(雑種)
5.ノルウェージャンフォレストキャット

※アニコム損害保険株式会社調べ/「どうぶつ保険」に加入した1万8000頭を対照に調査。

⇒【写真】はコチラ(猫の画像集)https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1124818

 実際、都内の沿線にあるチェーン系ペットショップをのぞくと、4坪ほどの小さな店内には人気猫種の「マンチカン」(猫のダックスフンドと呼ばれ、極端に脚が短い)と「スコティッシュフォールド」(折れた耳がかわいいと人気だが、獣医師も問題視する劣性遺伝が色濃く出る猫種)、「アメリカンショートヘア」(定番人気の猫種。スコティッシュフォールドの繁殖で交雑される猫種でもある)が50万円以上で販売されていた。数年前まで半値で売られていた猫種だ(同じ猫種でも血統や容姿により、価格は変動する)。

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変化し始めた昨今の捨て猫事情

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猫のおきて 手帖

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