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「医療不信ブーム」に踊らされるな! “賢い患者”になるための3か条

<本当は危険じゃない薬> ●高血圧・高コレステロール「クレストール」…「横紋筋融解症の危険性があるとされるが、リピトールやメバロチンでもリスクは同等。これだけをとりあげる意味が不明」(高橋氏) ●頭痛・関節痛「ロキソニン」…頭痛や生理痛を抑える鎮痛剤としても有名。「長期で飲み続けるのは危険だが、適正量を飲む分にはリスクは低いと言えます」(高橋氏) ●心筋梗塞・脳梗塞「プラビックス」…「血液をサラサラにする薬と知らずに手術し、出血死したとあるが、医師は患者の服用薬を必ず確認する。到底信じられない」(高橋氏) ●糖尿病「アクトス」…発がん性が指摘されているが、「アメリカでの訴訟で関係は認められなかった。そもそも処方自体、ほとんど見ない古い薬」(桑満氏) ●うつ病「パキシル」…副作用が強いとあるが、「他の薬と多剤併用されている現状自体が問題。この薬自体は処方の上限を守れば危険ではない」(桑満氏) ●花粉症「ケナコルト」…注射時の副作用が強いとあるが、「標準は数年かけて花粉エキスを投与する『減感作療法』で当初の予想より副作用も少ない」(桑満氏) 【桑満おさむ氏】 五本木クリニック院長。’86年、横浜市立大学医学部卒業。同大学病院勤務を経て現職。地域に密着した診療の傍ら、ニセ医学に関するブログを執筆 【高橋宏和氏】 内科認定医。大学院修了後、松下政経塾などを経て、松戸神経内科・JCHO東京高輪病院勤務。著書に『3分診療時代の長生きできる受診のコツ45【NATROM氏】 内科医。医学部卒業後、大学病院勤務などを経て市中病院勤務。匿名ブログ「NATROMの日記」が話題に。著書に『「ニセ医学」に騙されないために』 取材・文/SPA!医療不信問題取材班 ― 過熱する[医療不信]が危ない! ―
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3分診療時代の長生きできる受診のコツ45

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