どうせなるなら明るいハゲに! ハゲを通じて世の中を照らすおじいちゃんたち「ツル多はげます会」
●「前頭部 離れ小島に 助けがこない」
(解説)いつの間にか前だけ残っていたはずの髪の毛まで無くなっていた。水位が上がって島が沈んだ状態。
●「髪切って 謝罪できない 我が頭」
(解説)反省の気持ちを丸坊主にして表すという悪しき風習。このやり方だと我々はいざというときに反省できない。
●「毛根は 死火山じゃない 休火山」
(解説)まだ毛根は死んでない、たまたま休んでるだけなんだ! ちょっと休み時間長いけど。
●「たたき過ぎ 血が出た 若毛の至りかな」
(解説)これぞハゲあるある。血行をよくしようとするあまり歯止めがきかなくなった状態。まさに“若気”の至り。
ユリオカさんは東京支部長として、積極的に将来有望な若ハゲたちを勧誘しているそうだ。しかし……、
「若いハゲはそもそもつるみたがらない。この会の紹介をすると、赤紙みたいな反応をされますね」(ユリオカさん)
ハゲをポジティブに楽しむシルバー世代と対照的な若ハゲたち。若いうちは「ハゲてるとモテない」と思い込み、ついついコンプレックスに感じがちだが、はげます会青年部の小関優さんによると、ある一定のラインを超えると「ハゲがモテる」という現象が起きているそうだ。
そのラインとは、やはり「明るいハゲ」になること。
実際、はげます会幹事長の成田晃生さん(79歳)はツルツル頭のおじいちゃんながら女性ウケがすこぶるよく、「かわいい」と人気なのだとか。そして、吸盤綱引きでは3度優勝し、殿堂入りしたという猛者。一人で六人を相手にできるという。
確かに、世の中には「かわいいおじいちゃん好き」女子が一定数いると思う。「枯れセン」よりもマニアックなジャンルではあるが、先述の竹浪正造さんのもとにも、若い女性からファンレターが多数届くのもその証拠。ハゲても、薄くても、悲観することなかれ。おじいちゃんになればモテ期が必ず訪れる!……はず。
<取材・文/ならこ>1
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『ハゲ川柳』 「ツル多はげます会」で長年詠みためられた頭髪川柳、爆笑傑作選。 |
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