スポーツ

“LT”が“レッスルマニア11”ゲスト出演――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第184回(1995年編)

 これとひじょうによく似た例で、ビガロは過去にも元横綱・北尾光司や“旧ソ連”のサルマン・ハシミコフのデビュー戦の相手をつとめた。LTと闘うプロレスラーとして“時の人”ビガロの一般的知名度もまた飛躍的にアップグレードした。  WWEがLTに支払ったファイトマネーは200万ドル(推定)といわれたが、その広告効果を考えれば決して高い買いものではなかった。元プロフットボール・プレーヤーのLTがWWEのリングでプロレスの試合をするというニュースはマスメディアを大喜びさせた。  WWE内部ではLT対ビガロのシングルマッチとディーゼル(ケビン・ナッシュ)対ショーン・マイケルズのWWE世界ヘビー級選手権のどちらが“レッスルマニア11”の大トリをとるかで大きな議論がはじまっていた。ビンスは、ディーゼルとショーンのタイトルマッチのなりゆきに一抹の不安を感じていた。(つづく)
斎藤文彦

斎藤文彦

※この連載は月~金で毎日更新されます 文/斎藤文彦 イラスト/おはつ ※斎藤文彦さんへの質問メールは、こちら(https://nikkan-spa.jp/inquiry)に! 件名に「フミ斎藤のプロレス講座」と書いたうえで、お送りください。
1
2
3
おすすめ記事