ショーン派閥とブレット・ハートの緊張関係――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第194回(1995年)
ブレットはこの日、全9試合中、第7試合という微妙なポジションでニューカマーの“悪い歯医者さん”アイザック・ヤンカム(グレン・ジェイコブス=現在のケイン)とシングルマッチで対戦。ジェリー・ローラーが実況ブースから飛び出していってこの試合に乱入し、結果的にブレットはやや不本意な反則勝ちを収めた。
J・ローラーがエージェント陣によってバックステージに“連行”されたあとは、新顔のドク・ヘンドリックス(マイケル・ヘイズ)がカラー・コメンテーターとして実況ブースに座った。80年代を代表する伝説のタッグチーム、ファビュラス・フリーバーズのリーダー格だったヘイズは、現役選手としてではなく、TVショーのプロデューサー捕としてWWEと契約したばかりだった。
ブレットは9.24PPV“イン・ユア・ハウス3”(ミシガン州サギノー)ではジャン・ピエール・ラフィエット、10.22PPV“イン・ユア・ハウス4”(カナダ・マニトバ州ウィニペグ)ではI・ヤンカムと、それぞれ新顔とシングルマッチで対戦した。
ショーン派閥クリックによるタイトルマッチとトップグループの独占という状況からはあえて一線を画す姿勢をはっきりと示した。(つづく)
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文/斎藤文彦 イラスト/おはつ
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