月曜TVウォーズ“ロウ”対“ナイトロ”ぼっ発――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第195回(1995年)
9・4“ナイトロ”ミネアポリス大会に登場したルーガーは、WCW世界ヘビー級王者ホーガンに正式に挑戦を表明。両者はリング上でクリーンな握手を交わし、翌週9月11日の“ナイトロ”第2回オンエア分でホーガン対ルーガーのタイトルマッチがおこなわれることが発表された。
イエローのタイツをはいたホーガンがリングのまんなかにいて、ホーガンのすぐ後ろには“マッチョマン”ランディ・サベージが立っていて、ホーガンをインタビューしているのが名物アナウンサーのミーン・ジーン・オーカランドという映像はまるで1980年代のWWEの“再放送”だった。
カジュアル層の視聴者が偶然“ナイトロ”にチャンネルを合わせていきなりこのシーンに出くわしたら、WWEのテレビ番組を観ているような錯覚に陥ったかもしれない。そもそもエリック・ビショフWCW副社長が狙っていた路線はそういったWWEブランドとの“類似性”だった。
いっぽう、WWEは8月の“サマースラム”から11月の“サバイバー・シリーズ”まで4カ月連続でPPVをプロデュース。これが現在までつづくPPV年間12イベント開催の準備段階になっていた。(つづく)
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文/斎藤文彦 イラスト/おはつ
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