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医師たちの困った職業病「他人の余命や突然死しそうな可能性をつい診察してしまう」

 内科医の菅原章弘さん(仮名・60歳)は「内視鏡検査で患者の胃に残ってる食べカスから、季節を感じてしみじみする。白菜とキノコが残っていると『もう鍋の季節か』、スイカの種が見えると『夏だな~』と思ったり」と話す。  他人の健康状態が見えすぎて苦労するというのが、精神科医の斎藤忍さん(仮名・36歳)。 「俗にいう『メンヘラ』気質の人を早い段階で見抜ける半面、人となかなか仲良くなれないのが難点ですね。女性も、少しでも病的な部分があったら萎えてしまう。皆さん誤解していますが、『メンヘラ』が暗く沈んでいる人とは限らないんです。特に厄介な症例の場合は一見、明るく人の心を掴むのが上手で魅力的だったりするが、長期的人間関係を築いていない、距離感がおかしいなどの特徴があります。周囲は気づけないので『あんないい人を避けるなんて、酷い』と非難されることがあります」 ― 私の[ヘンな職業病] ―
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