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恋愛映画の匠・行定勲が語る「日活ロマンポルノのエロスと哀愁」

 最大のルール、「10分に1回の濡れ場」も健在。行定監督と濡れ場はあまり結びつかないが、意外にも難しさはなかったという。 「ロマンポルノは本番禁止なので、型を作ったうえで撮っていく。その点では一般映画のアクションシーンと同じです。むしろ一般映画での性描写より、自粛しなくて済むので、楽でした。セックスの何がエロいって、見たことのない裸姿を想像しながら、脱がしていくプロセスだと思うんです。それで夫婦やカップルの“必然的なセックス”より偶発的なもののほうがいいなと考えていたら、10分に1回どころか、多くなっちゃって。『もう少し削ってもいいですよ』と言われました(笑)」  ロマンポルノだからこその、エロスへのこだわり。それは被写体の撮り方にも表れている。 「僕はどちらかというと、尻フェチなんですけど、今回は胸を中心に撮りました。お尻ってハードルが低いというか、一般映画でも撮れちゃうんですよ。女優さん的にもお尻まではOKだけれど、トップはダメという人が多い。だから今回はオーディションでも特に乳首を見ました。ロマンポルノは肉体がモノをいうし、今回はいろんな女性が登場するので、似た体を並べても仕方ないですしね。たとえば芦那すみれはスレンダーで少女性があって、岡村いずみは背はちっちゃくてアイドルっぽい顔だけれど、胸がバーンとFカップある。彼女たちが体を張ってくれているわけだから、ちゃんと見せてあげないと、という気持ちもありました」
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AVが台頭し、衰退を余儀なくされたロマンポルノ
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