その他、バレやすい裏垢の特徴について、中川氏は「いちいち返事をするヤツ」、「設定が甘いヤツ」を挙げる。 「素性を探るために質問されてるのに、これまた自己顕示欲が強いからわざわざ答えて自爆する」 　裏垢の人格設定については知恵を駆使している人も多いが、中川氏はさらに“助言”をする。 「居住地域や趣味はもちろん、人格を身近な人間から『転写』させる。俺なら、例えばよく仕事している先の、社員ではなくバイトから人格を引っ張りますね。『社員さんの弁当買ってこなきゃ』とか、行動を想定して呟けるじゃないですか。設定が遠すぎても、近すぎてもいけないんです」 　垢バレ防止に神経を擦り減らすと本末転倒。裏垢ライフはなかなか、一筋縄ではいかなそうだ。 ＜裏垢がバレる人の特徴＞ ・自己顕示欲が強く、自ら限定的な情報を提示する ・質問されたら律義に返事をしてしまう ・キャラクター設定が甘かったり、一貫性がない 【中川淳一郎氏】 ライター、ネットニュース編集者。インターネット論に精通し、さまざまな論評を行う。代表作『ウェブはバカと暇人のもの』（光文社新書）のほか、新著に『バカざんまい』（新潮新書） 取材・文／SPA！ 裏垢問題研究班　アンケート協力／リサーチプラス ― ［裏アカウント］マル秘調査 ―