更新日:2017年07月11日 16:23
ライフ

日本人に向けたスポーツサイクルをつくり続けるブリヂストン・アンカーの歴史

幼児車から生まれたネオコットフレーム

ブリヂストンサイクルのロビー

ブリヂストンサイクルのロビーには、同社を代表する名車がズラリ。下段中央の特に目を引く自転車は、1984年に発売されたシルエットセリーヌだ。人気テレビドラマ『古畑任三郎』シリーズに登場したことでも知られている

 アンカーには、チョイスシステムのほかにも、ブリヂストンサイクルが往年の名車を生み出すなかで培ってきた、数々のアイデアや技術が盛り込まれている。80年代の後半に生まれ、当時大流行したマウンテンバイク「ワイルドウエスト」(90年代に発売)に採用された「ネオコット」もその一つだ。  ネオコットは、「新形状最適化理論」(NEO Contour Optimization Theory)の頭文字(NEO-COT)から名づけられた、クロモリ素材のフレームのこと。パイプの形状を最適化することで、クロモリとしての最高性能を引き出す形状の理論、という意味合いを持つ。この理論により、クロモリ素材のしなやかさを活かしつつ、最小限の軽さと最大限の強度を誇るネオコットフレームが生み出された。 「当時、ネオコットはマウンテンバイクの技術でしたが、その源流は1983年に発売した幼児向け自転車のリズミカに採用した、バルジ・フレームになります」(春日氏)  バルジ・フレームは、パイプを接合して継ぎ手のラグをつくるのではなく、一つのパイプの形状を変えてラグをつくるというもの。使用するパイプの数を減らせるので軽量化できるうえ、強度が増すという一石二鳥のフレームだった。この技術を新形状最適化理論と照らし合わせて、スポーツサイクルのフレームに転用していった。  最速を求める競技用モデルの素材は、鉄からアルミへと移り変わり、現在はカーボンが最適な素材であると考えられている。だが、ブリヂストンサイクルのクロモリフレームは最高性能を引き出すネオコットフレーム技術によって、今もその輝きは失われていない。その最高峰の技術は、「RNC7」といったロングライドを楽しむ一部のモデルに受け継がれており、スピードに乗ったとき、クロモリならではのしなやかな乗り心地と、伸びのある走りが体感できる。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1358585
RNC7

「RNC7」は、ネオコットシリーズの最高峰として開発された。チューブをラグでつながず、独創的な形状のパイプを溶接することにより、芯のある剛性感と圧倒的にしなやかな走り心地を両立している

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フレーム開発技術でさらなる乗り心地を
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