不人気? ユニクロ×イネスは買うべき or やめるべき?「マストバイ&ワーストバイ」
▼イネスマストバイその2「機能性抜群!! 春でも真冬でも使えるステンカラー」
●ステンカラーコート+E 1万2900円(+税)
極めてシンプルで極めてベーシックなステンカラーコートですが、とにかくお得感あるアイテム。肉感がある素材は安っぽさもなくユニクロには見えないレベル。そのうえ着脱式のライナーがついていて、真冬でも春でも使えるように防寒性を調節できるのも嬉しい。
他アイテムと同じくボタンはプラスチック素材でやや安っぽさがありますが、オーセンティックな比翼仕立てにしているためボタンは隠れて目立たない。1万2900円と他と比べて少し値段はしますが、同じ品質をユナイテッドアローズで購入するなら倍以上の値付けがされているでしょう。
ベーシックなコートだけに着こなしの工夫次第でいくらでもおしゃれに見せることができます。基本はスキニーシルエットの細みパンツとの組み合わせがオススメ。ボリューム感あるアウターは細身のボトムスで上下のメリハリを出すのがセオリーです。
▼イネスワーストバイその2「存在意義が分からない平均点コート」
●ウールブレンドチェスターコート+E 1万2900円(+税)
ユニクロ毎年定番の「ウールカシミヤチェスターコート」はシルエットも細みで美しく、デザインもクセがないシンプルなもの、そして素材はカシミヤのツヤ感がきちんとわかる高級志向のもの、それでいて1万4000円と他ブランドを圧倒する値付けが特徴です。カシミヤのコートでこの値段は破格です。
このカシミヤコートがある以上、はっきり言って今回のイネスコラボコートは存在価値ナシ。2000円の違いならカシミヤコートのほうを選びます。
イネスのコートもシルエットは綺麗だし、素材感も安っぽくはありませんが、チェスターコートは他ブランドでもたくさん「格安良品」がラインナップされています。「特別なデザイン」「印象的なシルエット」「カシミヤなどの高級素材」「便利な機能性」など差別化できる要素がなければ存在価値はないでしょう。このコートは「平均点」を狙った優等生だけに、よくあるものに収まっている感が否めません。残念ながらこの値段を出して買う気にはなりません。せめて値段がもう少し安ければ。
以上ユニクロイネスの良いもの・悪いものレビューでした。是非お買い物の参考にしてみてください。なお毎週配信している私のメールマガジンでは全型レビューや着こなし指南などを行なっています。興味があればそちらもチェックしてみてください。〈文/MB〉
―[メンズファッションバイヤーMB]―
ファッションバイヤー。最新刊『MBの偏愛ブランド図鑑』のほか、『最速でおしゃれに見せる方法 <実践編>』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超! (Twitterアカウント:@MBKnowerMag)『MBの偏愛ブランド図鑑』 今着るべきブランド60の歴史や特色を、自身が愛用する品とともに徹底紹介 |
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