買ってはいけない「ユニクロ×JWアンダーソン」ワースト3
▼ワースト2位「気をぬくと“伊勢丹の買い物袋”に」
●トートバッグ 2990円(+税)
「伊勢丹か!!」と思わず突っ込んでしまったチェック柄のトートバッグ。保守的な日本人のシンプルスタイルに「一点入れるだけで地味感がなくなる柄バッグ」であると、意図は理解できるのですが、チェック柄がちょっと派手すぎる。ブルーにレッドにグリーンと鮮やかな色彩をデカデカと全面に使い、その上発色がきれいに出るポリエステル素材。これがウール素材などであれば起毛感で色がくすみ、コーディネートにもなじみやすくなったのですが……ここまで派手だと「子供っぽい」を通り過ぎて二度見しちゃいます。「伊勢丹かな?」……。
ドレスライクな黒でまとめたシックなスタイルの「ハズし」で使うなど、もちろん上手に着こなす方法もあります。しかし、多くの人にとってはかなりハードル高め。伊勢丹の回し者になることでしょう。トートバッグの割に内容量はたっぷり入るし、イヤホンが入るポケット付きなど色々考えられている機能性は素晴らしいのですが、このチェック柄は難しい。無地のものはまだ使いやすいんですけどね。
▼ワースト1位「この着こなしでオシャレになれる人がどれだけいるのか!?」
●ライトダウンジャケット 9990円(+税)
ユニクロはシームレスダウンやウルトラライトダウンなど数多くの逸品を作り続けているのに、なぜここにきてこんなキワモノを出してしまったのか。これがホントにユニクロの提唱する「LifeWear」なのか……!?
ウルトラライトダウンやシームレスダウンなど「ダウン特有のモコモコを抑えたスタイリッシュなデザイン」がまるで夢か幻想だったかのように、今回は全開でモッコモコ。ミシュランマンもびっくりだよ!
加えて無地だけでなくこちらも上のトートバッグと同じ英国調の派手なチェック柄を採用。公式の通販サイトではこのチェックダウンに、マルチボーダーニット、上のインディゴデニムと合わせているコーディネートを披露。この着こなしでおしゃれに見える日本人がいるなら連れてきてほしい。カジュアルな形にカジュアルな柄にカジュアルな組み合わせをして、もう「派手なら勝ちなんじゃね?」と誤解している中学生ルックですね。
むろん、防寒や軽さなどはさすがユニクロ、実用性は折り紙つきです。しかしこのデザイン、どうしてこうなってしまったのか理解に苦しみます。
以上、ワースト3位までを解説しましたが、ファッションは「モノの価値」を「着こなし」でもカバーできるもの。もちろんこれらも「着こなし次第」で化けることができますから、「洋服好き」ならあえてチャレンジしてみるのも面白いでしょう。
また今回ワースト品だけでなく名作もちらほらありました。「買うべきアイテム」はメルマガなどでも解説していますので興味があればぜひ購読してみてください。〈文/MB〉

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―[メンズファッションバイヤーMB]―
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