恋愛・結婚

旧統一教会の国際合同結婚式に潜入! 日本人カップル数は1400人で過去最大に

 式は朝9時に始まった。会場の清心平和ワールドセンターは、キャパ2万5千人の巨大アリーナ。日本武道館の収容人数が1万4千人、横浜アリーナで1万7千人だから、そのデカさがおわかりいただけるだろう。ところが場内に入ると、客席は3階最上段の端まで人でパンパン。それどころか通路に勝手に座り込んだり、ロビーにござを敷きモニターを見つめるオバちゃんや子供たちの姿も目立つ。まさに立錐の余地もないほどの大観衆なのだ。  声楽家の独唱で厳かに幕を開けたセレモニーは、途中から大掛かりなステージセットを駆使した「魅せる演出」に力点をシフトさせた。巨大モニターには北朝鮮のミサイルや食糧問題で苦しむ子供たちといった映像が流され、ステージ上段では太鼓の乱れ打ちが展開され、教団の教えに沿った内容のミュージカルが繰り広げられる。

会場内で用いられる言語は韓国語のため、同時翻訳のイヤホンをつけている

文鮮明の大型パネルが天井からおりてきた

さまざまな催し物がステージ上で行われた

 終盤、ステージ上からの「チャンプモニム~」という呼びかけに、大観衆が「オンマンセー!」とコール&レスポンスで応えたときは、ロックコンサートのような高揚感が会場を包み込んだ。聞けば「チャンプモニム」というのは「真の父母様」という意味で、「オンマンセー」というのは「億の万歳」、つまり1万の千倍分おめでたいことなのだという。  韓国の結婚式はド派手に行われるが、それは旧統一教会の合同結婚式とて同じこと。午後の2部に入ると、ステージ上はいよいよにぎやかになった。最初に登場したのは、アメリカからやってきた聖歌隊ユニット。次に初期U2を思わせるポストパンクっぽい4ピースバンド。その他にも三波春夫風、葛城ユキ風、氷川きよし風、YUI風、加山雄三風、イ・パクサ風、ORANGE RANGE風のアーティストが入れ代わり立ち代わり登場しては喝采を浴びている。  出演者の中には韓国国内ではそこそこ有名なアーティストもいたので、「あの人も信者なんですか?」と教団関係者に尋ねてみると、「おそらくそんなことはない」との返答。旧統一教会主催のイベントに、それも信者でもないのに出演するなど、日本の芸能事務所では想像できない話である。聞けば、観客の中にはアーティスト目当てで来ているだけの「非信者」もいるそう。言われてみたら、先ほどのござに座っていたオバさんも単なる陽気なパリピだったような気が……。

文鮮明の妻、韓鶴子(ハン・ハクチャ)が司宰した

会場にはAP、ロイターなど海外メディアも多く訪れる。そのため、前列の美男美女率が高いような気がした

 新婚カップルたちも、午後からは羽を伸ばし始める。ロビーに飾られた文鮮明パネルの前では、インスタ映えを狙ってか、スマホ片手に長蛇の列ができていた。多くの者が無邪気にはしゃいでおり、もはやアルコールが出ない宴会のような雰囲気。いずれにせよ、我々が想像する以上に旧統一教会は韓国社会の中に自然と溶け込んでいるようだった。  次回、レポートの後編では、合同結婚式に出席した新婚カップル6組の肉声をお届けする。(近日公開予定) 〈取材・文・撮影/日刊SPA!取材班〉
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