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サッカーW杯・日本代表はポーランドとどう戦うべきか? ポーランド人記者が分析



守備固めで現実路線を貫けばチャンスアリ!


 では、そんなポーランド代表を倒すには、どうすればいいのか? 実は11月に行われた親善試合でポーランド代表はメキシコ代表に0-1で破れ、ウルグアイ代表に0-0で引き分けている。しかし、これはポーランド国内組を起用するなど、テストマッチの色が濃かった。注目したいのは、今大会の予選で4-0と大敗したデンマーク戦である。

 ポーランド代表を見続けていて、一番の穴と感じるのは、ズバリメンタルである。ナヴァウカ監督を知将と評したのは、戦術面での采配はもちろん、選手のモチベーションをコントロールすることに長けているからだ。しかし、そんなポーランド代表にほころびが生まれたのが、デンマーク戦。ひとたび失点しはじめると完全に集中力が切れ、ズルズルと失点を重ねた。というのも、その時点でポーランド代表の予選突破は濃厚。戦前の報道を見ても、ポーランド代表は明らかにデンマーク代表を舐めていた。

 筆者が思うに、日本代表が目指すべき点はまさに“舐められること”だと思う。現在、日本代表はFIFAランキング55位。第4ポッドであることからもわかるとおり、ポーランドだけでなく、コロンビア、セネガルと比べても圧倒的に格下である。そのなかで、“自分たちのサッカー”を披露する立場にあるのは、どの国か冷静に考える必要があるだろう。

 ポーランドを含め、同組の各国は日本代表相手には確実に勝ち点3を狙ってくる。そうした状況下で、ずるずると点が取れないまま時間がすぎれば、焦るのは対戦相手を下に見ている国だ。予選で大敗したデンマーク戦も、試合を支配していたのはポーランド代表。油断するポーランド代表に対して、デンマーク代表がハイプレスとカウンターを貫いたことが、大差に繋がった。世界最高峰のセンターフォワードを擁するポーランドだが、日本代表も最終ラインでの守備を固めれば、少なくとも引き分けには持ち込めるだろう。

 “舐めてかかる”相手に現実的な対応をするのか? それとも、ポーランド代表ならと、“自分たちのサッカー”を突き通すのか? 開催国ロシアの両隣に位置する両国、勝ち上がるのはどちらだろう?

<文・撮影/林バウツキ泰人>

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