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異動先でなじめず、邪魔者扱いに…若手の悩みに人材開発のプロが出した答えは?



アメージング出版代表、千葉慎也氏

アメージング出版代表、千葉慎也氏

千葉:嶋谷さんは中小企業診断士の資格は取られてないんですか?

嶋谷:取ってないです。マネジメントを勉強しはじめたときに問題を解いてみたことはありますが、実践的ではないと感じてやめたんです。少しこの質問からは逸れますが、時代を反映していたのか試験問題は肉体労働者に対する、古いマネジメント論の問題ばかりでしたから、取得する必要性をあまり感じませんでしたね。

 いかに気持ち良く創造性を発揮して仕事してもらうかという知的労働と、いかに上からの指示通り工場のラインを回してもらうかという肉体労働のマネジメントは全く違うものですから。今は試験内容も変化していると思いますが。

千葉:なるほど。

嶋谷:20~30歳の若い人だって車や家など、高いものをローンで買うことがありますよね?利息を払いリスクを背負いながら個人というものを経営しているわけです。そういう人が会社に入るとイスひとつ自分の判断で買うことができない。それがかつての肉体労働の「上意下達」のマネジメントです。

 知的労働は、社員一人ひとりに責任を持たせるが、権限も与えます。自由度高く働いてもらうことで、いい仕事ができるという「自由闊達」を目指すマネジメントが必要なんです。

「パワハラ上司が会長の親族で困ってます」(Gさん・29歳)


「今の上司が絵に描いたようなパワハラ上司です。殴る蹴るは当たり前。部下を精神的にダウンさせるなどめちゃくちゃでしたが、会長の親族でやめさせられません。どうしたら良いでしょうか?」(メーカー・営業職・男性)

嶋谷:これはもう、論外! 今すぐ辞めろと言いたいところですが……。少し落ち着いて対応を提案してみましょう。

 この場合、大切なのは「被害者がどうしたいか」です。加害者に謝罪してほしい、金銭で慰謝料を支払ってほしい、などの希望をハッキリさせた上で弁護士や労働局に相談しましょう。ただ、訴えるにはお金もかかりますし、精神を削られます。被害者が精神的にやられる前に逃げたほうが身のためかもしれませんね。

千葉:僕も、退職に一票です。今の酷い環境より良い会社なんていくらでもありますから、転職しましょう。こういうパワハラ上司を差し置いて昇進できるような会社ってないんですかね? 日本はいまだに年功序列の社会なんでしょうか。

嶋谷:役員が低年齢化してきたり、若い人でも上にいけるチャンスを与えようとしている会社は増えてきています。でも、歴史ある会社は年功序列の時代に入った人の割合が大きいから改革が難しいのが現状です。あえてその人らと近い年代の代表として言わせてもらうと、「俺らががむしゃらに頑張ってきたから、今の会社があるんじゃないの?」っていう感情になるわけですよね。

千葉:うーん、難しいところですよね。例えば今の時代、勤続30年の50代のおじさんより、ツイッターのフォロワー3万人持っている25歳が宣伝部にいたほうが会社にとって役に立つ気がするんですよ。こういう時代だからこそ若い人でもいろいろな切り口で上に行けるチャンスがあるといいんじゃないかなと思うんですよね。

嶋谷:「上に行く」ことを目指すより、「このチームで仕事ができて本当に楽しい」だとか「チームで協力して目標を達成したい」というモチベーションを持って仕事をしてもらうことが、知的労働になるほど大切だと僕は思っています。

 理想的なのは、教育をしなくても人が育つ組織になることです。その変革を起こすためには「チーム力」が鍵となるのです。私も邁進しますので、この方にもぜひ頑張っていただきたいですね。

千葉氏(左)と嶋谷氏(右)

千葉氏(左)と嶋谷氏(右)。SPA!では若手サラリーマンの「仕事の悩み」をお待ちしております!

<取材・文/鴨居理子 撮影/林紘輝>

【嶋谷光洋】
株式会社アイマム代表取締役社長。企業に対して営業改革やチーム力開発に関するコンサルティングを実施。営業所の現場に出向き、180日間という限られた期間で人材開発(やりがい、笑顔あふれる自由闊達な職場づくり)と高業績を実現する「180日間営業変革プロジェクト」を提供している

【千葉慎也】
アメージング出版(合同会社AmazingAdventure)代表。大学卒業後は開発コンサルタントとして、国内外のインフラ整備に携わる。現在は自然派ダイニング「Bare Green」とアメージング出版を経営しながら、旅×ギフトを掛け合わせたオンラインサービス「TABITOMO Gift」を開発中

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