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起業家「ミスiD」栄藤仁美の仕事術――何気ない日常会話から何かを生み出していく

――栄藤さんは生まれ育った環境が特殊なので、コミュニケーション能力について、なかなか真似しづらそうなのですが……普通の人でもマネができるようなビジネススキルの高め方はありますか? 栄藤:何かのプロジェクトを進めるときに、昔の知り合いがその業界で働いてることがあると思うんですよ。「ああ、大学の同級生が、高校の友達が同じ業界で働いてたかな……」ってことを思い出して、連絡をしてみるのはオススメです。  これ、意外とやらない人が多いんです。きっと、そこまでやらないで「ダメでした」って報告するのがラクなんですよね。でも、久しぶりでも、そこまで仲良くなかったとしても、声をかけてみることで新しい発見があったり、また別のビジネスのチャンスになったり……。いろんなきっかけが落ちている。灯台下暗しなんです。  たまにFacebookを見て、「あの子、こんな会社にいるんだ」とかありますよね。もし狙っている会社にいるんだったら、相談してみる。クリティカルに関連部署の勤務じゃなくても、同期を紹介してもらうとか。 「メシでもおごるから、相談できないかな?」くらいのところから、また新しく交友関係が生まれて、広がっていくのかな、と。 ――そこまで難しくないけど、意外と誰もやらないことが狙い目だと。 栄藤:ほかにも、社交辞令で「ご飯に行きましょう」って言うのに、行かない人が多いじゃないですか。私、必ず行くんですよ。すぐにメールして「◯月◯日、×月×日、ご都合いかがですか?」って聞くと、意外と読み流せなくなるので。  それで付き合いが始まったら、一緒にご飯を食べてる間に、その場で次の約束をしちゃうんです。そうやって3年以上続いている会もあって、いまでは50人くらい来るようになりました(笑)。 ――そうやって横のつながりも増えていくんですね。 栄藤:一人の人と何かを始めると、どんどん仲間が増えて広がって行くんですよ。たとえば、何年も付き合いのある飲み友達と他愛もない話をしていたときに、ふと「いま、CMをやってるけど、来年はどうするの?」って聞いたんです。  そしたら、「そろそろ変えようかな」っていうので、「ウチにやらせてくれないか」って聞いたら、「いいよ」ってパッと決まったことがあって。東京ガールズコレクションのステージと連動するような企画にして、その場で一緒に飲んでた人たちも、巻き込んで行って…。  ただ、友だち同士で仕事をすると付き合いづらくなるかな、と思って他の人に任せたりして(笑)。何気ない日常会話が、何かを生み出すことがどんどん起こるんです。 ――信頼する仲間が、さらにその仲間を連れてくることもあるのでしょうか? 栄藤:たくさんありますね。ビジネスですぐに得をする相手じゃなくても、数年後には大きな仕事をしてる、とかそういう例がいくらでもあるので。
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16歳で舞妓の道を断念。いかに挫折を克服した?
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