スポーツ

競技人口が少ない種目なら日本代表や五輪出場も夢ではない!? “ワンチャン狙える競技”を探してみた

水球(ウォーターポロ)や飛び込み競技


 幼少期の習い事で水泳を経験したひとは多いだろう。日本水泳連盟のデータによると、競技登録者数は約22万人とされている(2012年)。一方で、水球はどうなのか。オリンピックの正式種目でもあり、日本代表を「ポセイドン・ジャパン」として打ち出している。海外では「ウォーターポロ」と呼ばれ、ヨーロッパでは人気の高いスポーツ。プロリーグが存在している国もある。その発祥は19世紀半ばのイギリス。イギリスはサッカーの起源があるとされているが、水中でボールをコントロールするのが難しかったので、手で運ぶようになった。つまり、「水中フットボール」が水球のルーツらしい。

水球 ともあれ、水泳は我々に馴染みの深いスポーツだが、泳ぐことに加えてボールを扱わないといけない難易度の高さもあってか、水球の競技人口は全体でも5000人前後と言われている。高校生の場合は、平成29年8月の全国高等学校体育連盟のデータでは、競泳が3万5438人いるのに対して、水球はわずか1408人。全国でも99校しかない。

 関東出身の水球経験者によると、「水球部がある高校は少なく、県で2〜3回勝てる力があれば国体や関東大会にも出場できた」という。とはいえ、水深2m以上のプールで足がつかない状態で泳ぎ続けなければならない。水中での行為が外の審判からはわかりにくいため、じつは掴む、蹴るといった激しい攻防が繰り広げられており、「水中の格闘技」と呼ばれることもある。「かなり基礎体力とスタミナがいるスポーツですね」とのことだった。

 ちなみに、オリンピックの正式種目でもある水泳の“飛び込み”競技は、なんと全国の高校で82人(男子53人、女子29人)しかいない。全国高等学校体育連盟のデータ上では、もっとも競技人口が少ないスポーツということになる。だが、その背景には高さのある台が設置された施設が少なく、じゅうぶんに練習できないなどの事情があるそうだ。

 2015年、シンガポールで開催された東南アジア大会でのひと幕だった。出場したフィリピン代表の選手が、続けて0点を叩き出すという珍事が起きてネット上で話題となった。飛び込み競技では、回転やひねりを加えた美しい技、そして水しぶきをあげずに足先から入水することで得点を競うわけだが、フィリピンの2選手が背中からバシャーンと豪快に落ちたのだ。フィリピン水泳連盟からは「国内に練習施設がほとんどなく、彼らは初心者だが、大会に出場することでレベルを知るためだった」との旨のコメントが出されたほどだ。

 世界ではメジャーでも日本やアジアでは環境面で整っているとは言い難い。だからこそ、その障害を乗り越える勇気とバイタリティがあるならば、狙い目のスポーツと言えなくもない!?

ほとんどのひとが大学から始めるラクロスは!?


 ラクロスは、日本ではマイナースポーツのイメージがあるが、ラケット(※正式名称はクロス)を持った大学生を街中で見かけたこともあるのではないか。オリンピックの種目にこそなっていないが、数多くの大学に部活があるらしい。本場のアメリカでは4大スポーツ(NBA、MLB、NFL、NHL)に次ぐ人気があり、メジャーな存在と言われている。

ラクロス 経験者の男性によると、「ほとんどのひとが大学に入ってから始めるため、努力次第では日本代表も夢ではない」。これは一発逆転で日本代表を狙うにはうってつけ!?

 実際に1年生の頃は技術的な差は少ないとのことだが……特筆すべきは慶応。創設は1986年頃で30年以上の歴史を誇る。関東では慶応義塾高校に男子ラクロス部があり、そのまま大学でも続ける選手が多い。慶応大学は大学ラクロスの先駆者的な存在で、まさに名門。19歳以下や22歳以下の代表には慶応の選手が食い込んでくる確率が高いらしい。加えて、ラグビーやサッカー、バスケの強豪高校出身などのスポーツエリートが日本代表を目指して集まっているとのことだ。

 さらにラクロスは、“地上最速の格闘技”とも呼ばれており、もともとは北米インディアンの戦闘訓練だった。激しいボディコンタクトやスピーディな展開が見所でもある。要するに、かなりのフィジカルが求められるのだ。

次のページ 
冬季で注目を集めたマイナースポーツは…

1
2
3





おすすめ記事